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 憲法改悪に反対し、9条を守り、平和のために生かそう



「日赤9条の会」を立ち上げます

 憲法9条を守るために、2004年6月10日、井上ひさし、梅原猛、大江健三郎、奥平康弘、小田実、加藤周一、澤地久枝、鶴見俊輔、三木睦子の9氏の呼びかけで発足した「九条の会」にこたえて、「日赤9条の会」を職員、元職員、元従軍看護婦の方々の呼びかけで立ち上げます。

戦時中に日赤の歩んだみち

 私たち日本赤十字社の職員の先輩たちは、戦争の世紀といわれた20世紀において、戦時救護員(従軍医師・看護師・書記・使丁・薬剤師など)として戦場に送られました。第2次世界大戦では、日赤だけでも960班3万3千人を超える医師・看護婦らが赤紙一枚で戦地に送られ、死傷者は5千5百人といわれています。陸軍看護婦、海軍看護婦などはっきりした数さえつかめていないのが実態です。そして、その体験は本当に筆舌に尽くせぬものでした。戦後、平和憲法下で日赤は「軍隊の存在しない国においては、奉仕救護機関として、また文民のための活動を行う公的機関の補助機関として存在する」と決議され、国際赤十字加盟が認められたのです。
 日赤の元従軍看護婦だった方はこう言います。「私はつくづく考えます。看護職は平和なくらしのなかで病に苦しむ人々のために看護の技術をもって健康回復に貢献してこそ、本来の使命をまっとうできるのです。戦争の協力者になり、自分が看護し健康をとりもどした患者を再び戦地に送って死なせる道を、二度と歩むべきでないと思うのです」

ふたたび白衣を戦場の血でよごさないために

 日本赤十字社は、国民保護法をはじめとした有事法制でも日銀やNHKとともに指定公共機関とされました。憲法9条が変えられ、「戦争をする国」になってしまえば、再び戦時救護員として赤十字で働く職員は戦地へ送られることになります。そして朝鮮戦争時に献血キャンペーンが大々的におこなわれたように戦争のために血液事業も動員されてしまいます。
 いま、憲法を変えようと言う動きが急速に広がっています。憲法を変える本当の目的は、日本をアメリカに従って「戦争する国」に変えるところにあります。そんな事態にならないよう憲法9条をまもる運動を、日本赤十字社に関係するすべてのみなさんによびかけます。
 日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法9条を守るという一点で手をつなぎ、憲法を変えさせないために一人ひとりができることを今すぐ始めましょう。

設立発起人 中島みゆき 栗山赤十字病院准看護師
津村ナミエ 元日赤従軍看護婦 渋谷  一 秋田赤十字病院事務
肥後喜久恵 元日赤従軍看護婦 路野 俊雄 成田赤十字病院放射線技師
守屋 ミサ 元日赤従軍看護婦 長谷川陽子 豊科赤十字病院薬剤師
原  慶文 元長浜赤十字病院院長 吉田 一江 大阪赤十字病院看護師
佐藤 實伸 元釧路赤十字病院事務部長 笠原 秀憲 松江赤十字病院放射線技師
柘植つい子 元大津赤十字病院看護副部長 高藤 千鶴 大分赤十字病院歯科衛生士
今江 雪枝 元大津赤十字病院看護副部長 杉本 一夫 滋賀赤十字血液センター事務
吉岡  稔 元成田赤十字病院検査技師長 伊藤 栄江 日赤医療センター付属乳児院保育士
山田  勲 元高槻赤十字病院栄養課栄養係長 太田千枝子 長野赤十字病院看護師

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「日赤9条の会」

賛同者からのメッセージ紹介


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日赤9条の会 (全日赤内)
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