■全日赤第62回定期全国大会開催
七月二九日(日)から三一日(火)にかけて二泊三日で、全日赤第六二回定期全国大会を開催しました。代議員・オブザーバー・要員等を含め、一三〇名の参加で活発な討論を行ない、補足議案を含め第一号議案(二〇〇七年度運動方針)、第二号議案(二〇〇七年度財政方針)を満場一致で採択し、三号議案(規約改正について)と全日赤二〇〇七年度統一要求のスト権は投票により満票で確立しました。
勤務評定を導入させないたたかいに全力を
大会初日に、太田中央執行委員長の開会あいさつにつづき、来賓の日本医労連・前川中央副執行委員長より激励のあいさつをいただきました。また大会には医労連の仲間をはじめ各界より六八通の祝電・メッセージが寄せられていることが報告されました。
続いて、一号議案(たたかいの総括および二〇〇七年度運動方針)の提案を中村書記長が、限られた時間のなかで勤務評定反対のたたかいなど要点のみ説明しながら補足議案も含め提案しました。
本社統制打破のため統一闘争が重要
大会二日目には、一号議案についての討論を行い、質問も含め延べ七五名が発言しました。単組での一年間のたたかいや取組みについての報告や方針案についての意見など議案を補強する立場での発言でした。特に一時金だけでなく休日出勤手当や初任給格付けについても本社の施設統制が強まっている実態が報告され、統一闘争のあり方についての意見が多く出されました。
一時金をめぐるたたかいでは、「一律部分が全国的になくされ傾斜配分の差別的取扱いが極まるなかで、たたかい方の意思統一が必要である。また目標と展望を明らかにすべき」との意見もあり、本部は具体的なたたかい方を中央委員会で提起すると答弁しました。
休日出勤手当廃止の攻撃については、医療センターをはじめ「協定守れ」のたたかいを展開した単組の取り組みが報告されました。
また、二交替制導入の動きが、全国的に広がっており「他の施設でやっているから」と内容も示さず提案する施設もあることが報告され、職場も「今よりはマシになるのでは」と賛同する傾向があるなかで、単組では悩みながらたたかっている状況が浮き彫りになりました。本部としても二交替制学習交流会の開催に向けて単組の経験をまとめることとし、併せて「一方実施はさせない」「法律を守らせる」「労働者にとってどうか」「患者にとってどうか」の視点で議論することが重要であると訴えました。
その他、高齢者雇用の問題や労働安全衛生の取り組み、偽装請負の問題、青年・福祉施設・血液センター・給食部門など幅広い課題での発言がありました。
最後に組織拡大強化では新職員への働きかけで多くの組合員を増やした広島単組や新職員歓迎会を青年が中心となって取り組んだ大阪単組や松江単組の元気な報告があり、全日赤を大きく強くするための意思統一を行いました。
そして大会三日目での採決の結果、一号議案は満場一致(賛成八九)で採択されました。
納入増をみんなで取り組もう
一号議案の採択に続き大会三日目に、岡田副委員長より医療労働会館建設についての進捗状況の報告を行い、二号議案(決算報告と財政方針)と三号議案(規約改正)を提案しました。会館建設に対する単組分担金額は、全体の金額が確定していないので春の中央委員会で提起する提案を行いました。また討論では、四名の代議員から意見があり「納入増のためみんなで組織拡大とサバ読み解消に取り組もう」との発言がありました。二号議案の採決は満場一致(賛成九〇)で本部提案どおり可決されました。
会館建設で仮事務所に移転
会館建設は、現地での建て替えが決定し、十一月より解体工事を行い二〇〇九年の三月の完成を目指して計画を推進しており、会館建て替えの期間は、仮事務所に移転することになります。三号議案の規約改正は規約上の事務所の住所を変更するものであり、投票の結果、満票(賛成九〇)で採択されました。
また役員選挙も行い、推薦・立候補者全員が信任投票により信任されました。欠員となった中央執行委員の選出については、しかるべき時期に補欠選挙を予定し、大会代議員による通信投票により選出する方向性を本部は示しました。
最後に大会宣言とスローガンを満場の拍手により決定し大会は閉会しました。
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