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中央委員会報告(2002年度第一回中央委員会)

 十月六日から七日まで、東京新宿「三省堂文化会館」にて、中央委員およびオブザーバー等含め七〇名の参加で、二〇〇二年度第一回中央委員会が開催させました。賃金確定闘争での本社の暴挙に対して、本社抗議行動を合わせて行うため、急遽開催場所を愛知県・三ヶ根温泉から東京に移すなど緊迫した情勢のなかで開かれました。
 中央委員会は太田副委員長の開会のあいさつで始まり、議長に富山単組の村上中央委員と大宮単組の宮本中央委員を選出し、議事運営委員には高槻単組の松木中央委員、秋田単組の加賀屋中央委員、大阪単組の岡原中央委員が選ばれ、大会書記として本部の藤田中央執行委員が任命されました。
 来賓として、日本医労連・田中執行委員長よりあいさつを受けた後、賃金確定闘争における本社の不当労働行為とたたかうために、いかに本社が法律を破り、暴挙を繰り返しているかを、東京法律事務所の上条弁護士から講義をしてもらい理論武装を行いました。講義では今までの難しい事例とは違って、本社が行っていることは、労働組合を無視した団体交渉の拒否にあたり、明らかな不当労働行為であることや、労組法や労働基準法に違反していることが証明されました。また労働基準監督署への申入れ行動での監督官の対応についての質問に対し、「民事不介入であり係争中は命令を出さない」などと言うのは、言い逃れであり基準法に照らして違反かどうかの判断をするべきであるとの答えであり、上条弁護士の話は、今後の私たちの運動に知恵と勇気を与えてくれるものでした。
 討論では、賃金確定闘争でのたたかいかたを意思統一するとともに、職場での労働実態や医療事故の問題が報告されました。当直問題では、救急体制を当直としているが実際は寝る暇もなく働き、また次の日日勤をするなど過酷な実態が報告され、別の単組からはこうした違法な当直を労働基準監督署への告発で是正されたたたかいが報告されました。長浜単組と大津単組からは医療事故の報告と再発防止に取り組んでいる報告がありました。須磨単組では、十月から神戸との合併に伴い今までの労働条件を本社と同じように協定破棄し九〇日を待たずに強行しようとしていることが報告され、小海単組からは突然の厚生連病院への移譲が発表されるなか、それに伴う雇用問題や特別退職金問題で交渉していることが報告されました。
 中央委員会では、こうした本社および施設の攻撃をはねのけ、労働者の生活と権利をまもり、良い医療・良い看護の実践をおこなうために、秋年末統一要求を含め闘争方針を満場一致で決定し、要求に対するスト権も圧倒的多数で確立しました。また組織拡大三カ年計画の早期達成をめざして、賃金引下げ強行反対闘争と連動し組織拡大に全力をあげて取り組むこと確認しました。

 

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