■2021秋年末闘争で Rプランを撤回させよう
勤務評定合意はウソ
本社が、昨年1月30日に提案した賃金大改悪の「Rプラン」は、中労委のあっせんを受けて、諸手当と退職金制度の改定は合意し、勤務評定に基づく賃金制度の導入に関しては、「令和4(2022) 年4月1日に実施することを前提とし、実施に向けて引き続き労使誠意を持って協議をおこなうこと」と2021年4月の強行実施を阻止しました。全日赤は2021年春闘での交渉から「協議はするが、実施ありきでは無く不都合があれば見送る判断をするべきである」と追及してきました。
本社が3月24日の団交で示した「新たな勤務評定の策定に向けたスケジュール」では、5月に全職員を対象にした概要説明、6月に評定者への説明、7月に被評定者への説明、8月に2回目の評定者説明をおこない、9月には全職員によるトライアルを実施することになっています。
多くの職員から「よくわからない」との声が聞かれたのと併せて、複数の施設から「勤務評定は組合も合意したこと」との説明がなされたので、直ちに抗議し撤回させました。
全施設からの上申を
「Rプラン」の本質である成果主義賃金は、施設業績を後退させる危険があると既に指摘されている制度です。全日赤では成果主義賃金の実態を訴えるとともに、全ての施設に対して本社への上申をおこなうよう申し入れ行動を展開します。施設ではコロナ禍での対応に追われて勤務評定の検討をおこなっている場合ではないはずです。本社に向けて「Rプランの見送り」を上申させる取り組みを日赤内の他の労働組合にも呼びかけて、全施設に働きかけます。
「成果主義賃金」導入反対の団体署名
勤務評定に関しては、日赤内の他労組の考え方には違いがあり、「勤務評定導入反対」での共闘は困難であると全日赤は判断しました。しかし全日赤は、勤務評定を導入されることで職場のチームワークを壊し、働き続けられない職場となると考えており、断固阻止するため独自に「勤務評定による賃金制度(成果主義賃金)導入反対」の団体署名に取り組みます。医労連をはじめ地域労連や友誼団体に協力を求め、10月11日の本社要請行動での提出を予定します。
また本社に対して、「勤務評定ハンドブック」への質問状を提出して、勤務評定が公正・公平に評価されないことを追及します。
大幅賃金引き下げの改悪反対
Rプランの根幹は、勤務評定による賃金制度の導入であり、断じて許すわけにはいきません。加えて「俸給表の再編」「昇格基準の廃止」「枠外昇給の廃止」など賃金が大幅に引き下げられる内容には反対し阻止します。そのため「Rプラン反対」シリーズビラも発行するとともに学習用の動画を限定配信します。Rプラン反対の施設内世論を巻き起こしながら「勤務評定による賃金制度導入反対、大幅賃上げと賃金改善を求める職員・家族署名」の取り組みを強化します。
本社web要請行動
10月11日(月)13時30分から14時30分の、本社要請行動はZoomを使ったweb要請行動をおこないます。当日はwebによる各単組からの訴えをおこなうとともに、事前に「職場の声」を動画収録し、より多くの現場の声を本社に届けるようにします。
サービス残業一掃・年休取得促進
2021秋年末闘争では、「Rプラン」の撤回を最重要課題として位置づけますが、それ以外にも10月には医労連の「不払い労働根絶・年休取得促進月間」にあわせて、全日赤では「退勤調査取り組み集中月間」として設定し全単組が取り組むようにします。
また、全日赤では引き続き年休に対する「あげる・いただく」の風潮を無くしながら請求運動を展開し年休取得促進を図ります。10月を年休取得月間として位置づけ、「わたしの年休プロジェクト」を実施します。具体的には10月に組合員が一斉に年休を請求し拒否されるなどの攻撃には反撃する運動を展開します。
Rプラン反対で組織拡大
昨年度、Rプラン反対を訴えることで組織を増やした単組の経験が報告されています。今年度は全日赤組織拡大強化4ヵ年計画の3年目の年です。Rプランを阻止するためにも組織拡大に全力で取り組みます。秋年末闘争では、8月〜9月に全日赤を見せる取り組みとして、「職場あるある川柳」の募集をおこないます。
次に10月を「声かけ月間」として位置づけ声かけマンの募集をおこない職場での拡大行動を広げます。
また11月5日の統一行動日に併せて「わくわくの日」を設定し全国で組織拡大に集中して取り組みます。その先頭に立って奮闘するガンバルマンも募集します。
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