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機関紙「日赤労働者」

5月1日はメーデー

 5月1日は日本赤十字社の創立記念日ですが、世界各地では労働者が団結して権利要求する「労働者の日(メーデー)」です。今年は日本の初のメーデー開催から100周年の記念すべき第92回。コロナ禍が続く中、組合員のいのちと健康を守ることを最優先しながら、SNSや動画配信、スタンディングなどの「メーデーの見える化」で創意工夫しながら開催されます。

メーデーの由来

 現在の「メーデー」は、アメリカで「8時間は労働時間、8時間は休息時間、8時間は自由時間」と8時間労働の実現を要求したことに由来します。以降、労働者たちが集まり、権利を主張する日として、ヨーロッパをはじめ各地に広がりました。今では「労働者の祭典」として祝日とする国も多く、この日は世界中で労働者たちのイベントや、デモ行進などがおこなわれています。
 日本では、1920年に第1回メーデーが東京・上野公園で開かれました。そしてこの間、長時間労働や低賃金を社会問題とさせ、「時間短縮(週労働40時間)」や「最低賃金」などを勝ち取ってきました。

今年のメーデーは92回目

 92回目のスローガンは「医療提供体制、公衆衛生体制の拡充」「病院への赤字補填で経営と雇用を守れ」「改憲手続法の強行許すな」「8時間働いて普通に暮らせる賃金」「今すぐ最賃1500円」などです。なお中央メーデーは、規模を縮小し代々木公園とライブ配信されることになりました。私たちは、何のために働くのでしょうか。「生活やお金のため」、「自己実現のため」「社会とのかかわりを持つため」「社会貢献のため」など、人それぞれだと思います。働き続けるためには、業務内容や職場環境と「くらし」を切り離して考えることはできません。長時間労働や職場環境のストレスで疲れきっている状態では、プライベートを充実させることは難しくなります。

改善できるのは労働組合

 職場環境や労働条件を改善してくことで労働者が働き続けられる職場になり、ひいては医療や看護・福祉の質を向上させ、患者や利用者にとってより良いサービスを提供し、施設の発展に貢献できます。そこで、労働組合は、労働者の意見や要望を要求にまとめ施設(使用者)に伝え、改善策を協議していきます。これは、使用者と対等な立場で交渉できる労働組合だからこそできることです。

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