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機関紙「日赤労働者」

賃金闘争「11.4および13本社団交」
2020年度賃金 Rプラン追加提案

賃金改定なし回答

 全日赤本部は11月4日、2020年度の統一要求などの課題で日赤本社と団体交渉をおこないました。冒頭、全日赤が春から取り組んでいる『賃上げ・Rプラン撤回署名』が累計2万筆を超えていること(1万6千余筆は提出済み)、翌日に統一ストライキを構えていることを表明し、交渉に臨みました。全日赤の賃上げ要求に対して本社は「世間並みを確保する方針に変わりないが、人事院は月例給を据え置く報告をしており、日赤の厳しい財政状況もある中、最終調整をしている。具体的回答は差し控えるが、月内には回答したい」と答えました。
 11月13日に本社からの申入で団体交渉をおこない、本社財政状況について2019(令和元)年度決算概要と運営状況について説明がされ、そのなかで「血液事業は黒字であるが医療事業が大きな赤字」であることが強調されました。全日赤は「施設の赤字原因は労働者でない。国の診療報酬など医療制度が原因であり、新型コロナでより明確化している。経営が成り立つよう国に対して強く要請すべきである」と追及。
 2020年度賃金に関し、本社は人事院勧告も引き合いに出しながら「今年度は改定をおこなわない」と回答。全日赤は「今も新型コロナ感染対応で奮闘している職員の思いに寄り添っていない回答であり受け入れられない。引き続き改善求めて協議を求める」と追及しました。

Rプランの追加提案

 11月13日の団交で本社よりRプランについて、(1)退職金の支給率の修正、(2)在職者の新俸給表への切り替えおよびグレード格付けの考え方、(3)待機手当の創設の追加提案がされました。
 在職者の切り替えにより減額となる職員については現給を5年間保障する経過措置も提案されました。全日赤は、退職金の修正提案については、二次回答として受け止めると返答しました。また、新給与制度への在籍職員の移行方法について、例として医療職(三)の3級はすべてP3に移行するのか確認すると、本社は「施設長の判断による」と答えました。全日赤は同じ等級・号俸の職員をP2かP3に決定する際に施設長の恣意的判断が入る可能性があり移行による不公平な格差が生まれチームワークに影響が出ると追及しました。また本社は、その格付けに不満を持っても不服(異議)申し立てを認めることは想定していないとも答えています。さらに、待機手当わずか1000円(医師は3000円)は低すぎると追及し、継続協議を約束させました。

一時金除算方法の統一合意

 11月4日の団交にて、全日赤は10月の機関会議にて、一時金の除算方法の統一について本社の第三次提案で妥結する決定をしたことを表明しました。そして「施設の取り扱いが当該単組との協定となっている場合には、単組施設間の交渉を尊重してもらいたい」と追及し、交渉議事録を交わすことにました。

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