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機関紙「日赤労働者」

人間らしく働くために改善を
北海道赤十字血液センター札幌労働組合を結成

 北海道赤十字血液センター札幌労働組合は、2019年9月19日に結成し、全日赤のなかまとして活動し始めました。私たちの職場である北海道赤十字血液センターは、北海道札幌市を中心とし、東西南北約100キロ前後を管轄エリアとして、年間ほぼ365日休まずに移動採血車1日最大5台と札幌市内固定施設4カ所で血液事業をおこなっています。採血課看護師は、献血者にとって安全で安心できる献血を実施し、患者のために必要な血液を確保するという責務を担っています。

不満がつのり、組合結成

 ふだん仕事中、昼休憩が充分に取れない、年休が取得しづらい、時間外労働が多い、労働条件改善の意見を提案しても聞き入れられないなど自分たちの中で不満がつのり、組合結成につながりました。長年、多くの職員が、労働組合がないがゆえに職場の状況と労働環境に対して、疑問や不満を持ちながら働いてきましたが、改善されることはありませんでした。
 また、施設に意見すること自体が敬遠され、言ったとしてもうやむやにされるような状況が続いてきました。しかし、労働者に対する不当な扱いをなくし、自分たちが人間らしく働くために、この状況をなんとか改善できないか働く仲間と考え調べるなかで、他の血液センターに労働組合があることを知りました。

先ずは個人加盟労組に

 早速、全日赤本部にメールで相談しながら、先ずは、全日赤の個人加盟労組に3名で加入しました。その後、血液センター対策委員会にも出席し、現状の問題をどのようにしたら改善できるのか協議を続け、問題解決のためには個人加盟労組ではなく、単組を結成して交渉をおこなわない限り問題解決にはならないとの結論となり、組合結成を決意しました。

結成を知らせるビラ配布

 結成セレモニーの翌朝には結成したことを知らせるビラを配布しました。組合結成のビラを見て驚いた表情の人など様々でしたがおおむね受け取りは良好でした。二回目のビラ配りでは、初回の時より笑顔で受け取ってくれる人も増え、少しずつではありますが組合に対しての反応が変わっていくのを感じています。
 組織拡大に関しては、組合に興味がありそうな職員や、労働環境への不満を持つ職員に口頭での説明や、加入の呼びかけをおこなっています。施設内で「組合のことをもっと知りたい、ビラだけではわからない」、との声も聞かれたため、早々に組合説明会を実施しました。

めげることなく事実伝え

 しかし、長年働く職員からは、何か意見することは施設に盾突くようだといった誤解や、自分が休みの日にまで組合活動したくない、誰かいつかなんとかしてくれるのではないか、文句があるなら辞めたらいい、などの意見も聞こえてくることもありました。
 時折、職員からの無理解や偏見に苦しむことも多々ありますが、それでもめげることなく、事実を伝えながら組合への正しい理解が広まるよう日々奮闘しています。

独自要求書も提出し

 10月には、秋の統一要求書と共に独自要求書も提出し、初の団体交渉をおこないました。
 まず、冬の一時金要求に関して、非正規臨時職員の一時金がかなり低いことを追及した結果、大幅増額回答を勝ち取ることができました。これは、活動の成果として、大変大きな第一歩となりました。これをきっかけにより一層組合の団結が強まりました。

信頼され、頼られる組合に

 私たちは、職場の皆に認められ、信頼され、頼られる組合を目指し、結成から今日まで活動してきました。組合員同士助け合いながら常に要求前進のために行動し続ける組織でありたいと思っています。
 「この職場で働く労働者1人ひとりと向き合う」責任があると、結成翌朝のビラ配りの時、職員の顔を見ながら実感したのを覚えています。職場の労働者が何を求めているか、何が必要なのかを感じとれるように常に労働者の方を向いて活動していきたいです。

おかしいことははっきりと

 人間らしく働く上で不当なことに立ち向かえる、おかしいことをおかしいとはっきり言える、これが最大の組合の存在意義ではないでしょうか。
 一人では難しくても、たくさんのなかまが集まれば、より強い力となって意見を発信し、職場環境を改善できる、そう確信しています。心身ともに健康で働き続けられる職場、安全な血液を提供できる労働環境を目指して団結したたかい続ける決意です。

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