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機関紙「日赤労働者」

原水禁世界大会
ヒバクシャ署名を世界中に広めよう

 8月7日から9日、長崎にて原水爆禁止2019年世界大会がおこなわれました。
 8月7日の開会総会は、4000人の参加で始まりました。主催者報告した世界大会議長団の安斎育郎さんは、「ヒバクシャ国際署名を世界中に広げ、原水爆禁止世界大会ニューヨークに総結集しよう」と訴え。被爆者の長年の悲願であった核兵器禁条約の採択から1年、条約批准国にボリビアが加わり、条約の発効に必要な50カ国の半分、25カ国に達したことが報告されると、大きな拍手がわき起こりました。
 8日は分科会やフィールドワークなどが市内各地で開催されました。「軍事費を削って平和で人間らしいくらしを」の第7分会会では、日本の軍事費の内訳や、安倍政権が爆買いしている兵器がFMS(対外有償軍事援助)でアメリカ政府に有利な条件で取引されていることやF―35などは日本防衛でははく、海外に攻め込むための兵器であることがわかりました。また、夜には「日本医労連産別交流会」がおこなわれました。長崎県被爆地域拡大協議会事務局長の山本誠一さん(被爆体験者)より、「隠されてきた被爆の実相」と題しお話をしていただきました。長崎の原爆症認定は爆心地からの距離で区切られ、未指定被爆地域の被爆者は、裁判などで被爆認定を求め、「被爆体験者」と認定されても、その後、発症した疾病が原爆症に起因するか認定されるのにもハードルが高く、いまもなお、苦しみが続いていることを知りました。
 8月9日の閉会総会には、開会時を上回る5000人が集まりました。集会では、4歳で被爆した横山照子さんが被爆体験を証言。一日も早く核兵器禁止条約を発効させたいとのべ、「生きているうちに核兵器廃絶を願いながら、多くの被爆者が亡くなりました。被爆者は最後の力を振り絞って頑張ります。永遠に、長崎を最後の被爆地にしましょう」と訴えると、大きな拍手に包まれました。「ヒバクシャ国際署名」を飛躍的に広げ、核兵器の非人道性を訴え、禁止条約参加を求める共同行動が呼びかけられました。

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