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 「平成」も残すところ一ヶ月となった。現天皇の退位が決まってから、あらゆることに「平成最後」という枕詞が付き、平成を振り返る番組や書籍も多くみられるようになった▼平成は「大きな変化があった」というが、世界大戦が終結した昭和にも、武士の時代が終わった明治にも、徳川家康が全国を統一した江戸時代にも当然大きな変化があった訳で世の中は変わり続けて今日に至る▼さて、働く人にとって平成はどんな時代だったのか。昭和は、「良い学校を出て有名な会社に入れば将来安泰」という成功レールが見えていた。バブルが終わり、不景気が続いた平成は、その目印が見えなくなった▼平成最後には「働き方改革」まで出てきたが、長時間労働、過労死、非正規職員の低賃金や雇用打ち切りなど問題は改善されていない。悪質な外国人労働者の雇用も後を絶たない。「働く人」だった労働者は、労働力を提供するいつでも変えのきく歯車になっていないだろうか▼近江商人の「三方良し」という言葉がある。売り手、買い手が満足し、そして世間(社会貢献できること)が良い商売とのこと。今後は生産者・労働者の満足も加えた「四方良し」という言葉を提案したい。もうすぐ訪れる新しい時代、「四方良し」が実現できるよう労働組合は運動を続ける。(Tn)

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