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 現在、劇場で上映中の米国のドキュメンタリー映画「華氏119」マイケル・ムーア監督作品を観に行きました▼マイケル・ムーアと言えば、米国の銃容認社会を追った「ボウリングフォーコロンバイン」や先進国で唯一、国民皆保険制度のない米国の医療実態に迫った「シッコ」等、社会問題を「笑い」を交え告発する作品手法で有名です▼最新作である映画「華氏119」では就任して2年経ったトランプ大統領について差別主義者と言われても、なぜ支持されるのかを究明する映画です▼今回の作品には「笑い」の要素は少なく、「笑えない」深刻な現状が映し出されています。ムーア監督はトランプ大統領を「ナショナリズム」ではなく、「21世紀型ファシズム」と言います。民主主義を建国の基礎とした米国でファシズムという言葉に見当違いな感じを受けるかも知れませんが映画を観ると納得です▼ムーア監督曰く「米国はもう崖っぷち」「崖っぷちを車で暴走するのがトランプ」なのですが、映画の中には希望も描かれます。▼労働組合に結集する教師、トラック運転手、学生。絶望せず投票に行こうと呼びかける若者。政治を変えようと候補者になるヒスパニックの若い女性、ムスリム女性…▼劇場で是非ご覧いただければと思います。(Ym)

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