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機関紙「日赤労働者」

憲法改悪反対、労働条件改善と地域医療拡充めざし、組織拡大を!! 全日赤第73回定期全国大会議案(抜粋)

 全日赤第73回定期全国大会が、7月6日(金)から8日(日)にかけて静岡県・焼津市にて開催されます。各単組へは既に招請状を送付し、議案書も単組の必要部数を送付しますが、ここに大会議案の概要を掲載し、議案討議を呼びかけます。

はじめに

 国会では森友学園や加計学園の疑惑に関する偽造・隠蔽の新事実が発覚し、安倍首相の横暴が明らかとなり支持率が低下しているにも関わらず、働き方改革を巡っての強行採決など民主主義を否定するような内閣による悪政が続くなかで、全日赤は労働者の生活と権利、平和と民主主義を守るため奮闘してきました。
 2017年度のおおきな出来事は、賃金交渉において、本社が人事院勧告準拠と言いつつ人事院がおこなった4月遡及を日赤ではおこなわなかったことです。当初、本社は賃上げも見送る姿勢でしたが、全日赤の中労委を活用したたたかいによって、賃上げの年度内実施(2018年3月改定)を勝ち取りました。
 そして新しい組合、福岡(血)単組を全日赤に迎えることができたことは、無期転換を巡る雇止めとたたかう全国の仲間を勇気づけるものです。

人勧準拠・公務員準拠に反対、賃金・一時金での前進を

 18年春闘における世間の賃金交渉結果は、額は低下しているものの昨年に引き続き賃上げ傾向にあります。
 全日赤は引き続き「賃上げ必要」の施設内世論を高めるとともに、組合員1人ひとりが確信をもって要求に結集するよう宣伝・学習・点検を強化します。
 そのため本部は宣伝用「賃金改善要求ビラ」と職場討議資料「賃金ガイダンス」を用意しながら「賃金明細総点検」活動に取り組みます。
 あわせて7月下旬より本社への一言メッセージ運動に取り組み、8月に予定する本部・本社団交にて賃上げと重点課題を中心とした賃金改善を勝ち取ります。

最低賃金の取り組み

 全労連に結集し地域最賃のたたかいや日本医労連が提起する「全国最賃アクションプラン」での特定最低賃金(産別最賃)の決定に向けた取り組みをおこないます。
 また日赤で働く者の最低賃金を定める企業内最賃協定を本社に迫ります。

年末一時金のたたかい

 一時金の下支えと施設交渉権を確保するため、ひきつづき一時金の最低基準づくりを要求しながら、本社追及をおこなうとともに本社見解を活かした単組追及をおこなうこととします。特に単組では「枠内再配分」を使った一律支給を追及していきます。そのためにも統一闘争の強化を図ります。

単組でも賃金改善闘争

 施設長決定の賃金に関して、全単組が一丸となって本社統制を許さず、単組では施設追及を強めます。
 @ 初任給格付けの改善、経験年数取扱いの改善を追及します。
 A 「賃金協定守れ」の運動をつよめ、間違いがあれば是正させます。
 B 永年勤続等の客観的基準によって特別昇給をおこなうよう追及します。
 C 違法当直の是正とあわせ、宿日直手当(いわゆる拘束手当を含む)の適正化および増額を追及します。
 D 嘱託・臨時・パート等の賃金改善を追及します。

サービス残業は一掃

 「残業代ゼロ法案」と言われている政府の「働き方改革推進法案」を阻止するため奮闘するとともに、厚労省が出した「労働時間の適正把握のガイドライン」を活用し、始業前の情報収集や会議・研修が業務であることの確認を迫るとともに、「不適切事例」を用いた指導強化を追及します。
 あわせて職場では「ガイドライン」の内容を学習しながら時間外手当請求運動を増員闘争と位置づけ取り組みを強化します。

年休取得促進

 年休および権利休暇の取得は増員闘争と位置づけ追及を強めます。引き続き年休に対する「あげる・いただく」の風潮を無くしながら請求運動を展開し年休取得促進を図ります。

夜勤改善と大幅増員を

 ゆとりと誇りを持って働き続けられる職場作りのために夜勤改善と大幅増員を要求して運動を進めます。
 労働者への有害性と同時に、患者・利用者への安全への影響もアピールし、夜勤改善の世論を広げながら、労働条件の改善と労働の質の向上に向けて、「労働時間を週32時間以内」や「夜勤のための勤務免除など実質的な時短」など夜勤改善と「夜勤回数は月6日(当面8日)」の夜勤協定の締結にむけ奮闘します。
 また、医労連が提起している新たな「夜勤交替制労働の改善」署名に全力で取り組みます。

法律、協定を守らせる

 また、「法律および協定を守れ」の運動をより一層強めながら次の重点課題に取り組みます。
 @ 育児短時間勤務や子の看護休暇などの制度を充実させてきましたが、全日赤は更なる改善と実効ある制度実施のための増員・体制整備を追及します。
 A 36協定など労働者代表獲得のため奮闘するとともにメンタル対策を含め労働安全衛生の取り組みを強化します。また社長のメッセージや本社のハンドブックを活用しパワハラ対策強化を図ります。
 B 全社的福利厚生事業の改善を含め福利厚生の充実を要求し追及を強めます。また、施設に対して弾力的運用の活用を追及します。
 C 嘱託・臨時・パートの労働条件改善を法の趣旨である均等待遇に基づき改善を要求し追及を強めます。また、無期転換を避けるための不当な雇い止めを許さず、希望者が確実に無期転換されるように追及していきます。取り分け福岡(血)単組の仲間を守るため総力を挙げてたたかいます。
 D 下請け・業務委託反対を追及します。特に偽装請負は許さず派遣法に従って直接雇用するよう追及を強めます。

とりもどそう看護のこころ

 看護とは、「息をする、食べる、眠る、トイレに行く、体をきれいにする」など他人がこれを代行できない営みの援助をすることです。今こそ、看護の原点に返る必要があります。「患者にとって良い看護とは何か」を追求していきます。看護師に特定行為を強要しないこと等を施設に要求します。また看護師と看護助手の「共働」に向けて業務区分の検討を進めます。

安全で安心できる医療・ 看護・介護・福祉の実現を

 社会保障をめぐる再編・転換の動きは、広範囲で非常に速いテンポで勧められています。引き続き「地域医療構想」や「我がこと・丸ごと地域共生社会」など政府の医療・福祉切り捨て政策を許さず安全で安心できる医療・看護や介護・福祉の実現を目指して国民とともにたたかいます。
 また本社の医療事業推進本部との労使協議会を設定し地域医療において日赤の役割を果たすよう追及します。

組織をさらに大きく強く

 全日赤の組織は厳しい状況を迎えています。次世代育成を含め学習や日常活動の活性化など組織強化に力を入れながら減少傾向に歯止めをかけ、組織拡大強化3ヵ年計画最終年度目標7800名に向け全単組・全組合員が一丸となって全力をあげて奮闘します。

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