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機関紙「日赤労働者」

春闘統一要求を提出
多くの声が力になります

●本社は現場の声を聞いて

 全日赤は、4月23日、15単組30名(本部含む)で、賃上げをはじめ春闘統一要求に関する2018春闘第2次本社要請行動をおこないました。参加者の発言の要旨を紹介します。

●生活できる賃金を!

 「転職してきた看護助手が『これでは生活できない』と一ヶ月で退職。非正規職員も正規職員と同じような働き方をしているのに処遇が違いすぎる」「オペ室や救急外来、分娩室は血液暴露の危険がある。手当支給を」「調理師や看護助手の募集をかけても賃金が低すぎて応募がない」「職員駐車場は非課税で対応ができることを施設は知りつつも対応しない」「地方は車通勤せざるを得ない。通勤手当の改善を」

●夜勤改善を!

 「看護師の3分の2は夜勤協定が守られていない。増員しなければ改善しない」「準夜明けは勤務免除を。また夜勤手当の改善も必要」「2交替で月6〜7回が続いている。ロング日勤・夜勤・休みが基本だったが、ロング日勤・夜勤・日勤やロング日勤になっており、心身ともにヘトヘト。人手不足が原因」

●年休は希望日に取りたい!

 「『取得した年休が多すぎる』と、年休を取らせない」「師長が『看護部長が許可しないから年休あげられない』『仕事が忙しい時は与えなくてよい』と、誤った労務管理をする」

●サービス残業の実態

 「医労連調査でも57%が始業前より業務を開始しているが、時間外手当請求しているのは1割」「時間外労働も多く、自己研鑽という名の研修も多い。がんばれと言われても限度がある。制度を変える必要がある。日赤だから働きたいと思える職場にしてほしい」「上司は『本人の自己満足。新人は早く来るのが当たり前』と言う」

●ハラスメントの課題

 「医師のハラスメントは解決しにくい」「ハラスメントの窓口あるが、人事が担当しており負担になっている。本社のシステムを活用できないのか」「夜勤免除や育短の制度はあるが人がいないため活用できない。部長との面談時に伝えたことを師長は聞いていないとトラブルになっている」

●本社の態度

 本社は、「現場の声を聞いた。本社として真摯に受け止めたい。今後、団交などで協議していく」と回答しました。
 また、全日赤は、要請行動までに集まった『大幅賃金改善署名』4033筆の署名を提出し、「明日の団交で前進回答を求める」と強く要請しました。

本社団交

要請踏まえ賃上げを追及

 全日赤本部は、4月24日春闘要求実現をめざして日赤本社と団体交渉をおこない、前日の本社要請行動を踏まえて賃上げ回答を追及しました。本社は、「具体的な回答はできない。世間は大手を中心に賃上げしている。」と回答。全日赤は「全労災は春期に自主決着している」との主張に対し、本社は「同業他社の動向も注視して検討する」と回答しました。また全日赤は、本部に到着した「賃上げ職員・家族署名」の追加分を提出しました。
 全日赤は「師長が『私が認めていないから時間外手当は認めない』と言う、前残業を認められないので夜勤者がログイン中のパソコンで情報収集するなど時間管理に関する不適切な取り扱いの中に違法なものやハラスメントに該当する事例もある。具体的な事例を示して指導すべき」と主張しました。本社は「適正な労務管理については最大の重点課題だと思っており各病院の事務長にも発出している。賃金専門員会等の場も利用しながら引き続き協議を重ね、指導を継続していく。働き方改革の流れを良い方向にもっていきたい」と回答しました。
 また本社は、夜勤協定の要求に対し「各施設の状況が違うので協定は難しいが、同じ方向(3交替月8日)なので、夜勤改善をすすめたい」と回答。職員駐車場の課題は非課税限度額を基本とする本社であったが「要求の趣旨は理解した。持ち帰り検討する」と回答。「本社にハラスメントの窓口を」との要求に対して本社は、「各施設でおこなうのが基本。本社に窓口はなじまないと考えるが、個人からの相談に本社は対応している」と回答しました。

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