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 定時で帰りたいが帰れない。特に休日日勤などはそう思う。休日日勤は私が就職した頃から変わらず4人体制。医療が進歩しても看護師の配置体制は変わらない。これに早出の看護助手、遅出の看護師が加わって何とかのりきっている現状である▼休日日勤の最低限のケアとして陰部洗浄がおこなわれている。尿道カテーテルを留置している患者さんに必要なケアであるが最近はそれすら省かれているところも。大津では浴槽が消え、清拭タオルが市販の紙タオルに代わっている施設もあると聞く。安全や効率のみが優先され、安楽なケアはどこへ行ったのか▼定時で終わるために「優先順位」を言われる。ひたすら観察項目を追い、電子カルテの経過表に入力して、点滴の認証、様々な加算をとるための記録をする毎日。そこに看護はあるのだろうか▼夜間になるとせん妄や帰宅願望でそわそわする患者さん、早く落ちついてほしいとばかりに安易に投薬に走ってしまうことをどう見るのか。「本当は患者さんが落ち着く環境を整えることが大事な看護のはずなのに」という声が秋年末のストの中で聞かれた▼「優先順位」は実は「切り捨て順位」ではないだろうか。ケア切り捨てではなく、ケアの実践のための増員が本当に求められている。(Nt)

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