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 長野県医労連の医療研究集会で「セルフネグレクト」の実態に関する講演会を聴講した。講師は孤独死現場で整理や清掃を第一線でおこなっている清掃業者▼核家族の増加、超高齢社会への突入、すでに850万人の認知症、独居世帯の増加、在宅でのケアの分散、後見人の不足、貧困・・・様々な課題を抱える日本の社会を背景に誰にも看取られることなく息を引き取りその後相当期間放置されるような孤独死が目立つ。東京23区内での孤独死数は2003年には4849人だったが2010年には7979人(東京都監察医務院調べ)となり以降横ばい。うち高齢者は約3000人で決して高齢者だけの問題ではない▼「セルフネグレクト」とは本人の生活環境や身体状態が悪化しても他人に助けを求めない状態を指す。結果として福祉や医療・介護など支援を受けられずに孤独死や孤立死を招く直接的な原因とされている。講師の経験として孤独死や孤立死の現場では「セルフネグレクト」に陥っていたと思われることが多いと言う。行政がきめ細やかな見守りを提供できれば良いが圧倒的に担当者が少ない。ではどうすれば良いのか?講師は他職種(他業種)の連携こそが問題解決の鍵であると説く▼医療労働者としてなにが出来るのか?その答えを探していきたい。(Si)

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