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機関紙「日赤労働者」

日本医労連 国際シンポジウム開催

 9月6日、星陵会館にて、医労連の「看護師の夜勤交替制労働の改善を目指す国際シンポジウム―夜勤交替制労働の実行ある規制を」が15年ぶりに開催され、全国から319名(内、全日赤は17名)が参加しました。国際労働機関(ILO)産業別活動局医療専門官からあいさつをかねILO看護職員条約批准国の条約活用事例紹介の後、オーストラリア、フランス、韓国、日本から労働時間、夜勤規制に関する取り組みが報告されました。
 オーストラリア看護師助産師連合(ANMF)は、「看護師1人に対し4人を超えて患者が1人増えると、入院後30日以内に患者が死亡する確率が7%増加する」など国際的なエビデンスを紹介し、患者(4)対看護師(1)の配置基準の実現が看護師の離職を改善し、看護の質の向上をもたらしたことを報告しました。
 フランス労働総同盟医療福祉労連(CGT)は、夜勤による健康や社会生活への悪影響を軽減するために週労働時間を35時間から32時間30分に短縮したこと、夜勤は必要な部門に限定し、夜勤専門の労働者をつくらない重要性が述べられました。また、「日本の16時間夜勤は異常。ヨーロッパで話しても信じてもらえない」と、非人道的な長時間労働を何年も続けるのは危険だと指摘ました。
 韓国保健医療労働組合(KHMU)は、看護職員の実態調査から妊娠の順番制があり、休憩時間も短く、食事は「流し込む」状態にあることが語られ、大幅増員にむけた法整備への取り組みが報告されました。
 シンポジウムの最後にILO産業別活動局医療専門官は「看護師の文化は、本気でケアをしたいと思うあまり自分の健康が置き去りになってしまう。まず、自分の健康を守ること、患者のためにも“長時間労働にNO!”と言える職場をつくること。そして現状を声に出し、国民を味方に引き寄せ、経営者や国会議員と対話することが大事ではないか」と、指摘しました。
 各パネリストから共通してだされたのは就業時間やインターバル規制に罰則がついていないことから労働条件が守られず、不払い労働がどの国でも課題になっています。今後も国を超えて情報交換し労度条件改善に協力していきたいと意見がだされました。

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