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機関紙「日赤労働者」

憲法改悪反対、地域医療拡充と労働条件改善めざし組織拡大を!! 全日赤第71回定期全国大会議案(抜粋)

 全日赤第71回定期全国大会が、7月9日(土)から11日(月)にかけて静岡県・掛川市にて開催されます。各単組へは既に招請状を送付し、議案書も単組の必要部数を送付しましたが、ここに大会議案の概要を掲載し、議案討議を呼びかけます。

2016年度運動方針

はじめに

 15年度は、暴走を続ける安倍政権が立憲主義を蔑ろにし、独裁政治へと突き進むことに対して、市民が怒りをもって反撃した年であったと言えます。しかし一方で、安保法制(戦争法)のたたかいにおいて「戦争反対」のワッペンにクレームを付ける管理者や戦争法のポスターを剥がすよう申し入れてくる施設があるなど、萎縮する経営者に引きずられ組合員からも「組合が政治的課題をおこなうべきではない」との意見が出されるなどの状況が生まれています。そうした中、全日赤はワッペン闘争をめぐり中央委員会にて議論を深め、春闘ワッペンに「戦争放棄」を盛り込むことを決定し、たたかう方針を確立することができました。

人勧準拠・公務員準拠に反対、賃金・一時金での前進を

 16年春闘における世間の賃金交渉結果は、額は低下しているものの昨年に引き続き賃上げ傾向にあります。
 全日赤は引き続き「賃上げ必要」の施設内世論を高めるとともに、組合員1人ひとりが確信をもって要求に結集するよう宣伝・学習・点検を強化します。そのため本部は宣伝用「人事院勧告準拠反対ビラ」「賃金改善要求ビラ」と職場討議資料「賃金ガイダンス」を用意しながら「賃金明細総点検」活動に取り組みます。併せて7月下旬より本社への一言メッセージ運動に取り組み、8月に予定する団交にて賃上げと重点課題を中心とした賃金改善を勝ち取ります。

年末一時金のたたかい 

 施設交渉権を確保するため、ひきつづき一時金の最低基準づくりを要求しながら、本社追及をおこなうとともに本社見解を活かした単組追及をおこなうこととします。特に単組では「枠内再配分」を使った一律支給を追及していきます。そのためにも統一闘争の強化を図ります。

単組でも賃金改善闘争 

 施設長決定の賃金に関して、全単組が一丸となって本社統制を許さず、単組では施設追及を強めます。
(1) 初任給格付けの改善、経験年数取扱いの改善を追及します。
(2) 永年勤続等の客観的基準により特別昇給をおこなうよう追及します。
(3) 「賃金協定守れ」の運動をつよめ、間違いがあれば是正させます。
(4) 違法当直の是正とあわせ、宿日直手当の適正化および増額を追及します。
(5) 全単組で休日出勤手当の支払いを追及します。
(6) 嘱託・臨時・パート等の賃金改善を追及します。

安全で安心できる医療・看護・介護・福祉の実現を

 病床機能報告制度(14年)、地域医療ビジョン策定(15年)、「地域医療連携推進法人(仮称)」創設(16年)が推し進められ、さらに国民健康保険の都道府県化(18年)など、医療・介護の提供体制の再編「合理化」が本格化します。政府の医療・福祉切り捨て政策を許さず安全で安心できる医療・看護や介護・福祉の実現を目指して国民とともにたたかいます。また本社の医療事業推進本部との労使協議会を設定し地域医療において日赤の役割を果たすよう追及します。

働き続けられる職場とするための働くルールづくりを

 政府の「残業代ゼロ法案」を阻止するため奮闘するとともに、職場では長時間2交替制勤務が広がるなか、労働時間の管理が曖昧にされています。勤務表のチェックを強化し「労働時間」守れのたたかいを推し進めます。また、法律および協定を守れの運動をより一層強めながら次の重点課題に取り組みます。
(1) 年休および権利休暇の取得は増員闘争と位置づけ追及を強めます。そのため権利休暇の宣伝・学習をおこない、職場では「休み希望」ではなく「年休請求」をおこなう運動を展開します。
(2) 育児短時間勤務や子の看護休暇などの制度を充実させてきましたが、全日赤は更なる改善と実効ある制度実施のための増員・体制整備を追及します。
(3) 時間外手当請求運動とあわせて、始業前の情報収集や会議・研修が業務であることを施設に確認させるなど引き続きサービス残業一掃の運動に取り組みます。
(4) 36協定など労働者代表獲得のため奮闘するとともにメンタル対策を含め労働安全衛生の取り組みを強化します。また社長のメッセージや本社のハンドブックを活用しパワハラ対策強化を図ります。
(5) 全社的福利厚生事業の改善を含め福利厚生の充実を要求し追及を強めます。また、施設に対して弾力的運用の活用を追及します。
(6) 日赤健保設立は掛金引き下げなどメリットがあると考えますが、労働者にとつて不利になるものは是正させ、設立後には充実にむけた要求実現を追及します。
(7) 日赤厚生年金基金の代行返上に伴い日赤年金制度の実現に向け奮闘します。
(8) 嘱託・臨時・パートの労働条件改善を法の趣旨である均等待遇に基づき改善を要求し追及を強めます。
(9) 下請け・業務委託反対を追及します。特に偽装請負は許さず派遣法に従って直接雇用するよう追及を強めます。

「夜勤交替制労働の改善」新署名に取り組み国際シンポを成功させます

 ゆとりと誇りを持って働き続けられる職場作りのために夜勤改善と大幅増員を要求して運動を進めます。労働者への有害性と同時に、患者・利用者への安全への影響もアピールし、夜勤改善の世論を広げながら、労働条件の改善と労働の質の向上に向けて、「労働時間を週32時間以内」や「夜勤のための勤務免除など実質的な時短」など夜勤改善と「夜勤回数は月6日(当面8日)」の夜勤協定の締結にむけ奮闘します。
 また、医労連の新「夜勤交替制労働の改善」署名に全力で取り組み、9月6日に予定している国際シンポの成功に向け奮闘します。

とりもどそう看護のこころ

 看護師の仕事は「診療の補助」と「療養上の世話」と規定されています。看護とは、「息をする、食べる、眠る、トイレに行く、体をきれいにする」など他人がこれを代行できない営みの援助をすることです。いまこそ、看護の原点に返る必要があります。「患者にとってより良い看護とは何か」を追求していきます。「特定行為に関わる看護師の研修制度」については、看護師に特定行為は強要しない事などを施設に要求します。また看護助手の業務内容基準について議論をすすめ、看護・介護業務が患者にとって安全で安心なものになるよう、みんなで検討していきます。

全日赤の組織をさらに大きく強く発展させよう

 全日赤の組織は厳しい状況を迎えています。新たな組織拡大強化3ヵ年計画を策定し、毎月増勢を実現しながら7800名の目標到達に向け全単組・全組合員が一丸となって全力をあげて奮闘します。

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