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 私の祖父は、戦争時16歳で特攻隊として戦争に行くことになっていたときの話をよくしていた。特攻の準備をおこなっていたが、戦地へ向かう直前に終戦を迎えたという内容だった▼「生還した者は地元でいじめにあったり、不当な扱いを受けたりすることもあった。生きても地獄」と、話していた▼幼い頃はそれがどんな意味を持っているのかよく分からなかったが、大好きなおじいちゃんが死ななくてよかったと思っていたことだけは強く心に残っている▼現在、その内容を振りかって考えると本当に恐ろしいことだと思う。16歳とはまだまだ幼い。もちろん何歳であっても同様のことだが、戦地へ送り出す母親はどんな気持ちだっただろうか。もしも、祖父が特攻隊として戦地へ行っていたら私は生まれていなかったかもしれない▼戦争はいのちの営みも人のつながりも全てを奪うものだと分かる今だからこそ、それを後世に伝えていく使命を感じる▼被爆県でもある長崎は、原爆の日(8月9日)、こどもたちは登校し、戦争体験の話を聞く。原爆投下の時間に平和の鐘が鳴り、全員で黙祷を捧げる▼患者さんは、原爆体験について私たちに、たくさんのことを教えてくれた。そんな戦争について考える機会を持つことができた私たちは次へつなぐ使命を持っていると思う。(Tt)

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