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機関紙「日赤労働者」

2014年度賃金闘争
来年度の大幅引き下げは許さない

 8月27日(水)の団体交渉において、全日赤の2014年度賃上げ要求に対して、本社は「世間並みの賃金」を強調しながら、人事院に習い「2014年度の賃上げ」と「2015年4月からの大幅賃下げ」を回答しました。全日赤は、来年度のことは切り離して交渉するよう追及し、本社に「回答全般について誠意をもって協議する」と、切り離すことも含め交渉していくことを確認させました。

人勧準拠反対、近年にない8月末スト配置

 全日赤は、今年の定期大会において、近年にない8月下旬のストライキ配置と賃上げ要求の追及を決定しました。世間が賃上げの傾向にあるなか、本社が「お手本」とする人事院が大幅賃下げを検討している情報があるなかで、断じて賃下げは許さず、大幅賃上げを勝ち取るためのたたかいを意思統一したものです。

人勧に沿った本社回答

 全日赤は、8月27日(水)に本社と団体交渉をおこない、2014年度賃金改定について交渉しました。全日赤は、2014年度賃上げ要求に対しての回答を求めたところ、本社は「世間並みの賃金」を強調した後、「回答メモ」を提示しました。回答の概要は「2014年度改定で4月にさかのぼり、俸給表を平均0・3%引き上げる」ことと「2015年4月から俸給表を平均2%引き下げる」ことをセットにしておこなうというものでした。
 全日赤は、2014年度の賃金改定についての本社回答に対して、来年4月からの賃下げは受け入れられるものではなく、2014年度の賃金交渉とは別に協議すべきであると本社を追及しました。しかし本社はセットでの改定に固執し、全日赤の「なぜセットにする必要があるのか」との追及に対して、「人事院勧告がそうしているから」としか説明できなくなりました。

重点要求の前進を追及

 全日赤は、次の重点要求をはじめとする統一要求に対する、前進回答をおこなうよう団交で追及しました。
(1) 昇格基準の改善
(2) 通勤手当の改善
(3) 特殊勤務手当の改善
(4) 待機手当の新設
(5) 夜勤に対する手当改善
(6) 夜勤改善
(7) 腰痛対策
(8) パワハラ防止対策
(9) 日赤厚生年金基金
(10) 嘱託・臨時・パート職員の処遇改善

スト回避の努力を追及

 「2015年4月の賃下げについては切り離して交渉できるか検討せよ」との、全日赤の追及に対して、本社はかたくなに首をタテに振りませんでした。開始から2時間が経過した午後5時半に、全日赤の「ストライキ回避のための努力をせよ。休憩を取ってでも全日赤が求めていることに対する回答を検討せよ」との追及に対して、本社は「2時間を越え長時間となっているので休憩したい」と申し入れてきました。
 休憩中に折衝をおこないながら、午後6時に団交を再開し、全日赤は再度、切り離しての交渉を要求しました。本社は「本日の回答全般について誠意をもって協議する」と回答しました。全日赤は切り離しての交渉を要求したことを宣言するととともに、本日の回答は非常に不満であることを表明し、改めて回答全般について協議することを確認しました。
 全日赤の2014年度賃金改定と来年4月実施の賃下げを切り離して交渉せよと求めたことを含め協議する回答を引き出したものです。

10月1日にスト延期

 団交直前の行動点検では本社上申の要請をおこなった単組は4単組、一言メッセージは200以上、8月29日の統一ストライキ準備は指名ストを含め12単組がスト配置、集会5単組、その他ビラ配布等4単組の合計21単組が統一行動を配置していました。こうした事前のたたかいが本社にスト回避の努力をさせたものです。賃下げ回答を撤回させるには至りませんでしたが、かたくなな姿勢を変えさせ来年4月からの賃下げを別交渉とすることも含め協議するとの姿勢を示させることができたので、中央闘争委員会は8月29日に予定していたストライキを延期することとしました。延期する日時は、秋年末闘争を待たずに10月1日(水)としました。

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