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機関紙「日赤労働者」

憲法改悪反対、医師・看護師・福祉職員の大幅増員・労働条件改善、地域医療の確立めざし、運動と組織の飛躍勝ち取ろう!!
全日赤第69回定期全国大会議案 (抜粋)

 全日赤第69回定期全国大会が、7月12日(土)から14日(月)にかけて静岡県・熱海市にて開催されます。各単組へは既に招請状を送付し、議案書も単組の必要部数を送付しますが、ここに大会議案の概要を掲載し、議案討議を呼びかけます。

2014年度運動方針

はじめに

 2013年度は、暴走する安倍政権とのたたかいであったと言っても過言ではありません。秘密保護法の強行成立、TPPへの参加、原発再稼働の動き、消費税の増税、医療介護総合法案、労働法制の改悪の動き、閣議決定で集団的自衛権に関する憲法解釈を変えて戦争する国へと突き進む動きを阻止するたたかいに、私たち全日赤も医労連に結集し国民生活の改善に向けて運動してきました。また2014年賃上げ交渉は、消費税増税などによる負担が増えるなか4万円賃上げを掲げ、何としても賃上げを勝ち取るために本社追及を強めてきました。春闘期での2回の本社要請行動、3月回答指定日翌日と4月末でのストライキ実施など、今まで以上のたたかいを展開しました。

人勧準拠に反対、賃金・一時金での前進を

 いま人事院は、政府・財界の言いなりに賃金抑制機構になっており、さらなる公務員賃金の引き下げを画策しています。全日赤は国公労連が提起している「署名」に取り組むなど人事院の暴挙を許さないたたかいを行うとともに、日赤賃金に持ち込ませないため従来以上のたたかう構えを準備し意思統一を固めます。
 (1) 「組合員総対話行動」で人勧準拠反対と賃上げの意思統一を全組合員で固めます。
 (2) 「8月末スト配置」を予定し人事院勧告を日赤に持ち込ませないよう本社追及を強めます。
 (3) 「新たな賃金改善署名」を本社の対応を見ながら9月初旬より開始します。
 (4) 「患者・住民への宣伝」を計画し医師・看護師をはじめとする医療労働者や福祉労働者の賃金改善は、人員確保のためにも必要なことであるとの観点で訴え理解と協力を求めます。
 (5) 「本社追及の強化」として9月下旬の団交申し入れ、10月の単組・地方協代表者会議と併せた本社要請行動(10月14日予定)など、施設内世論を巻き起こしながら直接本社を追及する取り組みについても今まで以上の体制を準備します。

年末一時金のたたかい

 施設交渉権を確保するため、引き続き一時金の最低基準づくりを要求しながら、本社追及を行うとともに本社見解を生かした単組追及をおこなうこととします。特に単組では「枠内再配分」を使った一律支給と単組独自要求の前進を追及していきます。

単組でも賃金改善闘争

 施設長決定の賃金に関して、全単組が一丸となって本社統制を許さず、単組では施設追及を強めます。
 (1) 初任給格付けの改善、経験年数取り扱いの改善を追及します。
 (2) 「賃金協定守れ」の運動として「協定集」を使った学習を強め、間違いがあれば是正させます。
 (3) 宿日直手当の適正化および増額を追及します。
 (4) 全単組で休日出勤手当の支払いを追及します。
 (5) 嘱託・臨時・パート等の賃金・労働条件改善を追及します。

安全で安心できる医療・看護・介護・福祉の実現を

 政府の医療・福祉切り捨て政策を許さず安全で安心できる医療・看護や介護・福祉の実現を目指して国民とともにたたかいます。そのために、産別に結集し国への運動を旺盛に取り組みます。

働き続けられる職場とするための働くルールづくりを

 長時間二交替制勤務が広がるなか、労働時間の管理が曖昧にされています。勤務表のチェックを強化し「労働時間」守れのたたかいを推し進めます。
 また、法律および協定を守れの運動をよりいっそう強めながら次の重点課題に取り組みます。
 (1) 年休および権利休暇の取得は増員闘争と位置づけ追及を強めます。そのため権利休暇の宣伝・学習を行い、職場では「休み希望」ではなく「年休請求」をおこなう運動を展開します。
 (2) 育児短時間勤務や子の看護休暇制度などのさらなる改善と実効ある制度実施のための増員・体制整備を追及します。
 (3) 時間外手当の請求運動と併せて、始業前の情報収集や会議・研修が業務であることを施設に確認させる取り組み、タイムカードの設置や賃金明細に時間単価を明記させるなど、引き続きサービス残業一掃の運動に取り組みます。
 (4) 36協定や労働安全衛生に関して、労働者代表は重要な位置を占めており、労働者代表獲得のため奮闘するとともに、パワハラ・メンタル対策および腰痛対策を含め労働安全衛生の取り組みを強化します。
 (5) 全社的福利厚生事業の改善を含め福利厚生の充実を要求し追及を強めます。また、施設に対して弾力的運用の活用を追及します。
 (6) 国の年金制度の動きに沿った日赤厚生年金基金の動きに対して、基金制度についての学習を強めるとともに、日赤年金のあり方について検討を開始します。
 (7) 下請け・業務委託反対を追及します。特に偽装請負は許さず派遣法に従って直接雇用するよう追及を強めます。

「夜勤制限・大幅増員」を引き続き追及します。

 ゆとりと誇りを持って働き続けられる職場作りのために夜勤改善と大幅増員を要求して運動を進めます。 健康への有害性と同時に、患者・利用者への危険性もアピールし、夜勤改善の世論を広げながら、労働条件の改善と労働の質の向上に向けて、「1日の労働時間は8時間以内」「交替勤務では次の勤務まで連続16時間以上(少なくとも12時間以上)の休息時間の保障」「労働時間を週32時間以内」など夜勤改善にむけ奮闘します。医労連が再度提起する地域キャラバンや署名など夜勤制限・大幅増員を全力で取り組みます。

取り戻そう看護のこころ

 いまこそ、看護の原点に返る必要があります。「患者にとってより良い看護とは何か」を追求していきます。「特定看護師」の創設に反対します。また看護助手の業務および労働条件に関する議論を重ねながら、看護・介護業務が患者にとって安全で安心なものになるよう検討していきます。

全日赤の組織をさらに大きく強く発展させよう

 全日赤の組織は2010年から2年間増勢に転じましたが、昨年に続き厳しい状況にあります。組織拡大強化3カ年計画の初年度目標である7000名を早期に回復させ大会を迎えられるよう組織拡大の取り組み強化を呼びかけます。次の峰である8000名台への到達を目指して、全単組・全組合員が一丸となって全力で奮闘します。

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