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機関紙「日赤労働者」

2013年度 賃金交渉が終結

 全日赤本部は、12月16日の本社との団交において2013年度賃金交渉が決着したことにより、各単組に対して施設交渉での決着と同時に闘争ワッペンを外すよう指示しました。現時点において、ほとんどの単組より妥結の報告がなされていますが、粘り強く闘っている単組もあります。

全国平均2単組上回る

 一時金の妥結状況は、ほとんどの単組が全国平均の2・00カ月で妥結しているなかで、大津単組、大阪単組では昨年に引き続き全国平均を上回る回答を引き出し妥結しています。
 一方で、全国平均を下回った単組は、現時点において4単組(昨年7単組)ありました。伊達単組1・90カ月(昨年1・95カ月)、八戸単組1・80カ月(昨年1・70カ月)、川西単組1・75カ月(昨年同)、下伊那単組1・75カ月(昨年1・85カ月)と経営困難施設では、全国平均を下回る妥結を余儀なくされています。
 しかし沖縄単組では2・00カ月(昨年1・90カ月)に戻させ、八戸単組では0・10カ月の上積みを勝ち取っています。また安曇野単組(昨年1・85カ月)、高槻単組(昨年1・60カ月)も粘り強く交渉を続けています。

年末年始手当の上積み

 年末年始出勤手当は、ほとんどの単組が昨年並みで妥結していますが、八戸単組(プラス400円)、医療センター単組(プラス100円)、高知(血)単組(1日のみプラス200円)の上積みを勝ち取っています。また年末年始における待機に対する手当についても、多くの単組が回答を引き出していますし、例年に引き続き年末年始における食事や夜勤者の送迎の対応も取らせています。深谷単組では年末年始での売店割引を昨年より7日間増やし、大分単組では昼食弁当の用意を4日間増やさせました。

職場諸要求でも前進

 一時金の大幅上積みを要求し、昨年を上回る回答を追及する中で職場諸要求の前進も多くの単組が勝ち取っています。
 石巻単組と山梨単組では「年休請求用紙の理由欄は削除する」回答を引き出し、大阪単組では「医療安全など時間外の研修は、すべて時間外手当の対象である」、長崎単組では「タイムカード設置は協議が進んでいる」、大分単組では「病院災害訓練は来年度から時間内にする。またイベント参加は有志であり強要はしない」など、時間外労働に関する前進回答を引き出しています。
 また、医療センター単組では「給与明細の時間単価記載、システム切り替えるまでの暫定処置として単価表を添付する」、武蔵野単組では「時間単価は11月から給与明細書に記載した」、京二単組では「3月までに給与明細に時間単価記載を実施する」、同じく大津単組でも時間単価を明記させることを勝ち取りました。
 その他、石巻単組では「夜勤協定は月平均8日であるが、ひとりの夜勤が月8日になるよう引き続き努力する」、武蔵野単組では「院内独自のパワハラ規定を作製・配布する」や「嘱託職員も自己啓発事業が利用できるようにする」、高知(血)単組では「非正規職員にも正規職員と同様の県内泊出張手当(2000円増)を12月より支給する」、大分単組では「保育園の設置は早くて27年度を目指す」などの回答を引き出し、深谷単組や武蔵野単組では互助会費に関する前進回答を勝ち取っています。

今年度の賃金交渉終結

 今年度の賃金交渉は、首相が経団連に賃上げを要請するなど追い風春闘ではありましたが、賃上げ要求もしない「連合」や経団連の抵抗により、春闘動向は大幅賃上げには至らず、人事院も民間格差が少ないとして勧告を行わず報告に止めました。その中で全日赤も賃上げを求めて本社を追及してきましたが、人勧準拠の本社方針を打ち破れず「俸給表の改定なし」で妥結することとしました。
 しかし、夜勤改善を訴えるなか「看護師等の深夜手当に関して現行100分の50のところを1箇月について30時間を超える場合に、その超えた時間は100分の75に改める」深夜手当の改善を引き出しました。
 深夜手当の改善要求から見れば要求の一歩前進と受け取りますが、「夜勤回数の増加につながりかねない」との懸念もされます。全日赤は全ての夜勤労働者に適用するよう追及しましたが、本社回答を前進させるには至らず引き続き要求していくことととました。また懸念される夜勤増加を抑制し夜勤改善に向けた文書確認を取り交わすことで、2013年度の賃金交渉を終結しました。

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