■地方協代表と本部
4・11 日赤本社へ要請行動
「職員の声を受け止め 賃上げ 具体的回答を」
全日赤は4月11日14時から約1時間にわたり、地方協の代表者による「4・11日赤本社要請行動」をおこないました。この行動には、6地方協・本部含め20名が参加しました。冒頭、日赤本社社長宛の「一言メッセージ」を綴った298名分のカードを本社に手渡し、「次回の団交までによく読んで、賃上げ回答など春闘が決着できるように」と要請しました。
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各地方協代表の要請内容は、次のとおりです。
人材確保には賃上げが必要
賃上げの課題で、参加者は次の点を追及しました。
▼東北地方協 「東日本大震災の復興はなかなか前進せず、(東日本大震災の)被災者達は命がけで通勤し職場を守ってきた」、「診療報酬改定で経営状態は改善し、賃上げの財源はある」、「7対1はゆとりある看護や労働条件改善のためだが、増員しないので労働条件が悪化している」
▼九州地方協 「ある病院では離職率が上がっている。市内の他の公的病院は新築ラッシュで、人材はそこへ行く」、「看護師・学生は、賃金・労働条件の比較をしている。人材確保には賃上げが必要」
▼北信越地方協 「新築後、赤字病院とレッテルを張られた。患者の安全のために2人の増員を認めたが、嘱託者で募集した。これでは誰も来ない」、「車通勤手当は実態と見合っていない。駐車料金は通勤手当より多い額だ。改善を」
▼北海道地方協 「寒冷地手当を削減した当時、灯油リッター54円だったが、今は95円、改善すべき」
▼近畿地方協 「40年看護師をしている。35歳から賃金上がらない。2級から3級止まり。男性看護師も増えてきた。賃上げの回答を」「(本社は)看護師の過酷さを本当に理解しているのか。夜勤して、時間外して、やっと生活が出来ている」
▼関東地方協 「新人をいつもより採用増しているが、最終的には退職数が上回り人手不足に歯止めがかからない」、「離職防止にはどうしても賃上げが必要」
労働条件改善・パワハラ一掃を
労働条件関係では、「厚労省の5局長通知が職場に適用されていない。43歳の看護師が、夜勤明けに亡くなった」「40歳で8日以上の夜勤をこなし、脳内出血で倒れた。まだ職場復帰ができていない」、「パワハラ医師に対して大きなダメージを受けており、出勤できないでいる。こんなに離職する職場はない」、「夜勤の時間帯に、医師のパワハラが多いと聞く。早急に本社としての対応を明らかに」、「職場では加害者がパワハラしている自覚がない。急がれる課題だ」、「夜勤の改善は喫緊の課題だ。看護協会から『ガイドライン』が出され、厚労省のプロジェクトチームも2回報告が出された」、「夜勤の仮眠室が男女同じで、休まらない」、「育短に夜勤を4〜5回させている。子育て支援の趣旨にそった制度の見直しが必要」等々の発言が続きました。
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