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機関紙「日赤労働者」

原爆も原発もなくそう
歴史から学ぶ活動が重要
原水爆禁止世界大会に参加して

全日赤本部書記 山口銀次郎

 8月4〜6日、広島市で開かれた原水爆禁止2012年世界大会―フクシマでの原発事故以後、2度目の大会です。海外代表を含め6800人が参加。原発の再稼働が強行された状況での大会では、核兵器廃絶とともに原発もなくそうという強い思いが込められたものとなりました。
 原爆によって、人類では制御できない原子力の威力や放射能の恐ろしさを体験しているにもかかわらず、原発事故により再び放射能の被害が出てしまったのは、歴史から学ぶことをおろそかにしたが故の結果ではないでしょうか。

原爆病院慰霊祭へ

 原水爆世界大会では、広島赤十字・原爆病院の慰霊祭に日本医労連の仲間とともに参加し、同世代の青年と交流し、また被爆者の方から直接話を聞くことができました。
 その中で、特に被爆者の方から直接話しを聞けたのは良い経験となりました。
 2人の被爆者は、あの日投下された直後の様子や被爆者として生きてきた苦労などを語ってくれました。被爆者の方達も高齢化していて、年々直接話を聞ける機会も少なくなってきている。話を聞き、改めて原爆の恐ろしさ、放射能の恐ろしさを痛感し、同時に、聞いて終わりではなく、今後の活動などに生かしていかなければならないと思いました。
 原爆投下という歴史から学び、今後再び悲劇を繰り返さないためにも、原爆を、そして原発をなくしていく活動が重要ではないでしょうか。

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