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機関紙「日赤労働者」

知は力なり 労働組合の役割を実感 新役員研修会

 4月23日から24日、神奈川県三浦海岸で、第7回新役員研修会が開催されました。今回の研修会は、東日本大震災後の行動で、余震や計画停電の中、いつもより参加者が少なかったのが残念でしたが、内容はたいへん興味深く、しっかり学びしっかり交流できました。

職場を変え良い仕事を

 第1講義は、「働き続けられる職場へ―過労死・過労自殺と人権」と題し、川人博弁護士から話を聞きました。日本の深刻な自殺、過労自殺を労災と認めさせたケースなどを、たくさんの資料と判決のニュース(ビデオ)や遺書のコピーなどを示して、具体的に話をしていただきました。
 10年連続して自殺者が3万人を超える日本。職場の自殺について政府・財界は手を打っていないことを指摘。医療や福祉の職場でハラスメントが多く、原因は、(1)忙しいこと、疲れる職場であること(2)公共性の高いゆえに自己犠牲が多いことがあげられます。また、ハラスメントに関する講演を聞くだけではなくならず、基本的な労働条件を変えていかないと職場は変わらないことを学びました。
 「働き過ぎの職場では良い仕事はできない」ことに確信を持ち、働き続けられる職場を目指す労働組合の役割が重要になっていると感じました。
 参加者からは「もっと時間が欲しかった」「ゆとりの職場作りが大切と思いました」と感想がでました。

「科学の目」の大切さ 

 第2講義は、「幹部労働者にとって大事なものの見方と考え方」と題し、労働者教育協会の山田敬男会長より哲学の話を聞きました。
 マスコミの情報に流されるのでなく、日本国憲法(民主主義と人権)の視点をもつ「科学の目」を大事にすること。また、最も生きづらい世の中にいる青年をどうとらえるのか―「働くルールを無視してまじめに働いた結果メンタルヘルスが悪化する(30歳代の自殺が増加)」「人間関係がうわべだけになり、社会的孤立(無縁化・無縁者は年間3万2000人)」「負け組には自己責任論(社会的弱者をいたぶる)」―というような、いろんな視点から今の社会を解説されました。
 また、今こそ「まともな運動」が求められており、連帯の三条件として、(1)相手の立場を理解する(2)自己主張できる人間関係をつくる(3)徹底した議論と民主的合意が上げられ、理不尽なことにダメという組織を作ることの重要性を話されました。
 講師の熱い思いを感じながら、元気の出る講義でした。参加者からは「日本国憲法の原点に基づいて物事を考えていくことの大切さを知った」と感想が寄せられました。

知識と議論を深め

 第3講義は、中村健一書記長の賃金の学習会でした。初級編・中級編と分けて編集してあり、単組での学習会でも使える資料でした。参加者からは「昇級・昇格がよく分かった。上級編を聞きたい」との要望も多く出されました。
 第4講義は、岡田光久委員長の「労働組合とその役割」で、労働組合は法律で守られていること、全日赤の歴史を学びました。
参加者からは「『組合員になることが憲法を守ること』―この言葉いただきました」と感想が寄せられました。その後、2つのグループに分かれて討論を深めました。参加者からは「ほかの施設の方の話しが聞けて良かった」との感想が出されました。

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