■賃上げを勝ち取り、震災支援に取り組もう 2011年春闘・夏期闘争について書記長談話
東日本大震災の被災者の方に改めてお見舞いを心より申し上げます。また被災地で自らも被災しながらも患者・住民の命を守るために奮闘している職員や救護班として救護に当たった職員、救護班を送り出すために職場で奮闘している日赤職員に敬意を表します。
震災対応を最優先課題に
全日赤は、2月28日に春闘統一要求書を提出し、本社団体交渉を3月15日におこなう予定でいましたが、3月11日に「東北地方太平洋沖地震」が発生し、本社より「団交要員が災害対策本部に入るので団交を見合わせてほしい」との申し入れがあり、本部としてそれを了承するとともに、3月17日に予定していたストライキも「国民的緊急事態に対応するため」延期することを決定しました。
また中央闘争委員会では、このような非常事態において決定した春闘方針を曲げてでも、この東日本大震災に対応することを最優先課題とすべきであると判断し、4月14日に予定している第2次統一行動も時間外報告集会としました。
4月の春闘交渉
日本医労連は、4月2日に組織代表者会議を開催し、被災地の県医労連や賃上げを回答させた単組など春闘状況の報告を受け、今後の春闘方針について意思統一をおこないました。
回答・妥結状況は、3月25日の「連合」集計では引き上げ額5408円(1・79%)で、前年比222円(0・03%)増となっており、国民春闘共闘委員会の集計も単純平均では5446円、(1・74%)、194円(0・08%)増となっていることが報告され、4月14日の統一行動に加え4月25日〜27日を決着ゾーンとして11春闘の早期解決を図り、夜勤制限闘争に加え震災復興に取り組むことが提起されました。
夏期交渉でも追及
全日赤は、「4月中の交渉は難しい」と言う本社に対し、震災対応に関する課題等については、折衝にて協議しています。通勤出来ない場合の特別有給休暇の取扱いや救護班の時間外手当など対応を明らかにさせています。
また、医労連の決着ゾーンに合わせて団体交渉をおこなうよう申し入れ、春闘統一要求に対する回答引き出しと震災対応について追及し、5月の賃金専門委員会での本社交渉や夏期交渉(5月20日要求提出・6月2日回答指定日)においても賃上げを追及したいと考えています。
各単組においては、本社交渉に向けて施設団交を申し入れ、賃上げ、看護師をはじめとする大幅増員、そのための夜勤制限、職場諸要求の実現を追及するとともに、教護班を送り出す職場を含め、全ての震災対応で奮闘している職員の労に報いる手立てを追及するよう呼びかけます。そのことが被災単組への支援にも繋がるものと考えます。また助け合いの組織である労働組合を大きくすることも積極的に取り組み、とくに新入職員には加入グッズを渡しきりましょう。 |