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 まずは故事を。宋の国の狙公(そこう)が、飼っている猿にトチの実を与えるのに、朝に三つ、暮れに四つやると言うと猿が少ないと怒ったため、朝に四つ、暮れに三つやると言うと、たいそう喜んだという。「朝三暮四」である▼この意味するところは、目先の違いに気をとられて、実際は同じであるのに気がつかないこと。また、うまい言葉や方法で人をだますこと、うまくまるめ込むこと▼この手法がいま医療現場で大手を振ってまかり通っている。例えば、三交替を二交替にすれば休日が増える、と。しかし、総労働時間が同じなのに休日だけが増えるはずがない。まさに錯覚である▼例えば、二交替にすれば二人夜勤を三人夜勤にする、と二交替にすればあたかも人手が増やせるかのように言う。しかし、ひと月に二交替四回でも三交替八日でも二人夜勤で必要最低人員は16人、三人夜勤では24人である。増員せずに二人夜勤を三人にすると当然日勤帯の人員が減らされる▼つらい夜勤で疲弊する看護師はこの言葉に踊らされ、二交替に救いを求めるかのようである。その裏で経営陣は準夜の時間外手当やタクシー送迎など看護師一人あたり約三万円賃金カットでき、ほくそ笑む▼「朝三暮四」今もいきる一千年前の中国の故事だが、これ以上医療現場で通用させてはなるまい。

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