■2011年春闘方針決まる スト権も確立 全日赤 2010年度第1回中央委開催 年金基金改定と「組合の考え」提案
全日赤2010年度第1回中央委員会が、2月5日(土)から6日(日)、日本医療労働会館2階で開催されました。これには、中央委員・傍聴者も含め77名が参加しました。本部からは、秋年末闘争の総括と春闘方針の提案、また日赤年金基金制度改定と全日赤の考え(事務局案に合意の方向)を提案しました。その後、討論を行い春闘方針が満場一致で可決され、スト権も満票で確立しました。
全国で立ち上がる春闘
今年は、ベースアップ(ベア)を勝ち取る春闘にむけ、全単組で要求を練り上げ、全単組で行動しようと提起されました。また、2月28日(月)には、単組独自要求と全日赤統一要求書および日本医労連の統一要請書を提出すること、そして日本医労連をはじめとする全労連、連合が行動を予定している3月17日(木)の統一行動日には、ストライキを配置することを確認しました。
医療従事者の賃金は他産業と比べても高くなく、特に看護師の35歳以上の賃金は寝たきりと言われます。来年の診療報酬の改定に向け、働き続けられるモチベーションを保つためにも、今年のベアは重要です。
賛同広がりチャンス
昨年秋の日本医労連の「いのち守る全国キャラバン」において「看護師を増やせ」「夜勤を改善しよう」の要求は、地域だけでなく自治体決議や国会議員への賛同も広がり、厚生労働省内でもプロジェクトチームが設置されるなど情勢は動きつつあります。この流れを後押しするためにも、看護師増員署名に取り組み、職場・地域での世論を広げましょう。
今こそ労働組合の出番
討論では、年末一時金の削減は阻止出来なかったものの、単組の粘り強いたたかいで、一律支給や年末年始手当の増額、嘱託・臨時・パート職員の労働条件の改善を勝ち取った報告や組合があったからこそがんばれたとの発言もあり、あきらめずにたたかうことの大切さを改めて確認しました。 |