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 ドキュメンタリー映画『1/4の奇跡〜本当のことだから〜』をご存じだろうか。「みんなが違って大切な存在なんだということを、世界中の人が当たり前に知っている世の中にして」と、難病で亡くなった雪絵ちゃんと特別支援学校の先生の山元加津子さんの約束からこの映画が誕生▼この1/4の奇跡というのは、昔、アフリカのある村が、マラリアが大発生し絶滅しそうになるが、絶滅しなった。科学者や医師達が調べると、“マラリアにかかりにくい鎌状赤血球を持っている人がいる”ことが分かった▼鎌状赤血球をもつ人の兄弟、家族、子孫を調べていくと、(1)鎌状赤血球を持たず、障がいもないグループが全体の1/4(2)鎌状赤血球を持ち、障がいを持たないグループが全体の2/4(3)鎌状赤血球を持ち、その遺伝子が原因で障がいを持つグループが全体の1/4いることがわかった▼マラリアが大発生したとき(2)と(3)のグループが生き残った。つまり、障がいのない(2)グループが存在するとき、必ず重度の障がいを持った(3)グループも存在することになる▼私たちがこうして元気に生きているのは、過去に障がいや病気を持って生きてくれた人達がいるおかげでないか。障がいや病気を持つ人たちを「ひとつの命」として大切にする社会にしていかなければならない。

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