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機関紙「日赤労働者」

夜勤制限・働くルールの確立! 看護師をはじめとする大幅増員、 地域医療の確立めざし、 運動と組織の飛躍をかちとろう!! 全日赤第65回定期全国大会議案(抜粋)

 全日赤第65回定期全国大会が、7月23日(金)から25日(日)にかけて愛知県・蒲郡で開催されます。招請状および議案書は、既に各単組へ配られていますが、ここに大会議案の概要を掲載し、議案討議を呼びかけます。

2010年度運動方針

人勧準拠反対、 賃金・一時金での前進を

 2009年度の賃金改定は、景気悪化が改善されないなかで、削減を余儀なくされましたが、実施時期を翌年1月からとさせ、現給補償の引き下げを阻止し、住居手当の廃止もさせませんでした。さらに医療職(二)の深夜手当改善など、人事院勧告とは、ちがった回答を引き出すなど人勧準拠反対のたたかいにおいて前進を勝ち取りました。また法改正に伴い月60時間を超える時間外手当の割増率が100分の150となりました。
 2010春闘は、10年ぶりの診療報酬プラス改定という状況のなかでたたかわれましたが、未だ回答を引き出せていません。そのなかでも今後の春期決着につなげるための交渉議事録を取り交わしました。全日赤は、署名を始めるなど、引き続き賃上げおよび賃金改善を追及していきます。特に重点課題の「昇格基準の改善」「拘束手当の新設」「嘱託・臨時・パートの処遇改善」を含め要求実現に向けて奮闘します。
 また、今年度のたたかい方を総括するとともに、国民春闘の構築、産別結集、人勧準拠打破などを含め、来春闘のたたかい方を議論し意思統一を固めます。

年末一時金のたたかい

 昨年、年末一時金の大幅な削減を余儀なくされましたが、職員の怒りを結集し、本社統制打破のたたかいにおいて、施設を動かす単組が出るなど一定の前進を勝ち取り、多くの単組で年末年始手当の改善や職場諸要求の前進を勝ちとる事ができました。
 施設交渉権を確保するため、ひきつづき一時金の最低基準づくりを要求し、本社追及を行います。また、本社見解を活かした単組追及をおこないます。特に「枠内再配分」を使った一律支給を追及していきます。

本社統制を許さず、個別賃金課題の前進を

 施設長が決める賃金に関して、本部・単組が一丸となって本社統制を許さず、単組では施設追及を強めます。
 (1) 初任給格付けの改善、経験年数取扱いの改善を追及します。
 (2) 特別昇給のルールづくりを追及します。勤務評定ではなく永年勤続等の客観的基準によって特別昇給を行うよう追及します。
 (3) 「賃金協定守れ」の運動として学習をつよめ、間違いがあれば是正させます。
 (4) 休日出勤手当削減攻撃に対して、広島裁判の勝利解決を活かし「協定・協約守れ」で反撃し阻止するとともに、全ての単組で休日出勤手当の支払いを追及します。
 (5) 嘱託・臨時・パート職員等の賃金改善を追及します。

勤務評定を撤回するまでたたかおう

 「勤務評定」反対のたたかいにおいて、平成20年度本社は強行導入しましたが、全日赤のある各施設では実質的な勤務評定は行われていない実態が明らかになっており、実施しないことを明確に回答した施設も増えています。
 2005年8月に提案されて以降、全日赤は一貫して勤務評定に反対してきました。定期昇給に反映させなくしたことで、「やってもやらなくても影響しない」状態を作り出すことはできましたが、予測したとおり勤務評定を使って労務管理を行う施設も現れています。引き続き施設に対して、勤務評定を実施しないよう追及することと合わせて、本社に対しては、勤務評定そのものを中止・撤回するまで、たたかいつづけます。

「労働時間」守れ、職場から労基法違反を一掃しよう

 長時間2交替制勤務が広がるなか、労働時間の管理が曖昧にされています。通常日勤労働者よりも休日の数が少ない、月の労働時間が長くなっているなど労基法違反が横行しています。勤務表のチェックを強化し「労働時間」守れのたたかいを推し進めます。
  法律および協定を守れの運動をより一掃強めながら次の重点課題に取り組みます。
 (1) 年休および権利休暇の取得は増員闘争と位置づけ追及を強めます。そのため権利休暇の宣伝・学習を行い、職場では「休み希望」ではなく「年休希望」を行うよう運動を展開します。
 (2) パパママ育休プラスや子の看護休暇が子供2人以上は10日に改善、介護休暇の新設など育児介護休業法の改定に伴い、日赤規程が改定されました。全日赤は更なる改善と実効ある制度実施のための増員・体制整備を追及します。
 (3) 依然として、不払い時間外が後をたたないなか、請求運動とあわせて、始業前の情報収集や会議・研修が業務であることを施設に確認させてきました。引き続きサービス残業一掃の運動に取り組みます。
 (4) 違法当直の是正を進めるとともに、当直時間中に発生した業務は時間外手当として支払わせ、月の時間外労働時間の積算に加えさせます。
 (5) 36協定や労働安全衛生に関して、労働者代表は重要な位置を占めており、労働者代表獲得のため奮闘するとともに、パワハラ対策、メンタル対策を含め労働安全衛生の取り組みを強化します。
 (6) 全社的福利厚生事業の見直しを含め福利厚生の充実を要求し追及を強めます。
 (7) 公的年金制度の改善と併せ、日赤厚生年金基金の制度改定に対しては、生活できる年金給付を基本にして協議に臨みます。
 (8) 嘱託・臨時・パートの労働条件改善を法の趣旨である均等待遇に基づき改善を要求し追及を強めます。また一方的な雇い止めには断固たたかいます。
 (9) 下請け・業務委託反対を追及します。特に偽装請負は許さず派遣法に従って直接雇用するよう追及を強めます。

「夜勤制限」「医師・看護師ふやせ」の大運動に結集

 多くの看護職員は長時間・過密労働のもとで疲弊し、働き続けられない状況で人手不足となっています。
 労働条件の改善と労働の質の向上に向けて、「1日の労働時間は超過勤務を含め12時間以内」「交替勤務では次の勤務まで連続16時間以上(少なくとも12時間以上)の休息時間の保障」「労働時間を週32時間以内」など夜勤制限の要求、「ILO看護職員条約」「夜業条約」の批准など夜勤改善にむけ奮闘します。
 具体的には、職場からの増員闘争とあわせて、国に対して「夜勤制限と看護師確保」を医労連に結集し奮闘します。とりわけ、この秋から展開される署名や全国縦断キャラバンに積極的に取り組みます。

安全で安心できる医療・看護・介護・福祉の実現にむけて

 政府の医療・福祉の切り捨て政策を許さず安全で安心できる医療・看護や介護・福祉の実現を目指して国民とともにたたかいます。そのために、産別に結集し国への運動を旺盛に取り組みます。また患者・地域住民とともに地域医療を守る取り組みを推し進めます。地域医療に責任をもつ公的医療機関として、日赤が役割を果たすよう追及します。

今見直されている労働組合の存在価値

 今年度、釧路さかえ保育園と長野県血液センターで、あらたに全日赤の単組が誕生しました。職場のパワハラや雇い止めなどの施設からの攻撃に対して泣き寝入りをせず労働組合を結成し立ち上がったものです。全日赤は新たな仲間を歓迎するとともに、労働組合の原点である「要求で団結する」ことを再確認することができました。

歴史と伝統ある全日赤をさらに発展させよう

 全日赤が結成されて64年の歴史を刻み、病院ストを闘って50年という、たたかう全日赤へと成長した節目の年です。
 全日赤は歴史と伝統を重ねてきた労働組合として、今日の求められる情勢に対応できる労働組合としてさらに成長し続けなければなりません。たたかう労働組合として出発してから50年の節目の年にふさわしい全日赤をめざし、新たな成長・発展をめざそうではありませんか。

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