■“看護の力はすごい” “医療が変わる”事例に感動 看護学習交流集会
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パワーポイントを使って紙屋先生の講義 |
5月23、24の両日、医療労働会館で2010年看護学習交流集会をおこないました。静岡県立大学の紙屋克子教授による「看護のこころ、そして技術が持つ力」の講演を聞き、看護に対する思いや労働条件について交流しました。
講演では、意識障害や廃用症候群の患者さんに対し、脳に刺激を与えたり関節や筋肉の拘縮を解くマッサージをしたりなどの看護で、短期間に回復する症例がいくつも紹介されました。
何年も意識障害の患者さんに対し、看護の力で食べさせることができた事例や、その患者さんしか答えられない質問をする看護のコミュニケーションなど、あらためて看護の力を認識しました。
「看護ケアは文化に影響する。日本の看護理論が必要」という言葉に、日本の看護師が誇りをもって日本の看護をするべきだと感じました。病気休暇や看護休暇を保障し、看護師がベストな状態で看護することが、患者さんにとっても良い結果となることも話されました。
看護を語ろう
討論では、「振り返ってみると、日々の忙しさのあまり、看護の魅力ややりがい≠若い世代に伝えていない」という声が出されました。全日赤全体だけでなく、地方協や単組でも「看護学習会」や「看護を語る会」を開催し、今こそ看護を考えるときではないかと思います。
また、2交替制夜勤ひとつ取っても、実に様々な働き方(勤務繰り)をしていることや妊婦が夜勤している実態などの報告もあり、働く私たちたちが楽(今よりまし)だという視点だけでなく、ずっと働き続けられる勤務態勢なのか、なにより患者さんにとってどうなのか(よりよい看護になるのか)という視点も持ち、職場の実態とそこで働くスタッフの思いをつかむことが、安全で安心できる看護への道だと感じました。 |