■第10回給食部門全国交流集会開催 栄養課、え〜よ〜に頑張ってる!
雇用の確保と賃金の向上を
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給食部門交流集会に集まった全日赤の仲間 |
2月27(土)〜28(日)に全国の日赤施設の給食部門で働く組合員が集まって給食部門全国交流集会が開催されました。
前半は庄原単組管理栄養士の田中里実さんから「糖尿病の治療食」の講演をして頂きました。日頃栄養士の指導のもと作っている治療食がどのような必要性で糖分を抑えているのか、なぜ常食とは違う献立をたてるのか、栄養指導の正しい知識を学ぶ機会になりました。
血糖値を下げる唯一のホルモン、インスリンの分泌困難や低下によって発症する糖尿病。治療の為の食事療法には必要なエネルギーを摂りつつバランス良く食べることが重要になります。食事の中でも血糖値上昇を防ぐ為に調理には砂糖ではない甘味料(甘さを感じられる調味料)を使います。
田中さんの講演の後、甘味料を製造しているH+B社の方に実際の商品説明をして頂き、血糖値が上がらなくなる原理を詳しく教えて頂きました。
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各甘味料を使った試食品 |
甘味料の特性を一通り学習した後、代表的な5種類の甘味料を使い、給食対策委員が前日より用意したシフォンケーキ、卵焼き、紅茶で味比べを行いました。甘味料は多くの企業で開発、販売されており、全て同じ食材、同じ分量で調理した料理は素人でも分かるほど風味や甘さの加減も違います。参加した調理師からは「料理によって使う商品を別けた方が良い」「患者さんに病院食をおいしく食べてもらうためには色々な事を知ることが大事」という意見があり好評でした。
後半は参加単組の職場実態と、全国的に広がる給食部門への下請け化にどう闘うかの議論が行われました。
昨年下請けから嘱託に変えた庄原では、下請け業者が契約している人員を常に揃えられなかった事、下請け業者から来る人材はころころ人が変わり、変わるたびに質が落ちていった事など職場の混乱の状況が話されました。また現在では、直雇用で採用された職員が「下請け業者の時より給与が下がった」「更新の時期にどうなるか分からない」など労働条件の改善を訴える声が上がっており引き続きの運動の必要性を感じました。
参加単組に共通する意見として、給食部門で働く職員の人間関係の悪化と困難が大きな問題となっています。忙しい職場で下請け業者とのコスト競争にさらされ、職員間での連携が取りづらくなっています。安定した雇用の確保と給食部門で働く職員の賃金水準の向上を訴えていきましょう! |