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機関紙「日赤労働者」

10春闘要求アンケート 一時金削減に怒り、賃上げ要求激増

 2010年春闘要求アンケートは、19単組1510名分(3月1日現在)を集約し、昨年の一時金削減の影響が著明に現れた結果となっており、賃上げ要求額も平均で昨年より1254円高い27963円となりました。

19単組1510人分を集約

一時金削減が2倍半に

 職場の不満に関する設問では、「賃金が安い」が昨年と同様に一番多い不満となり、昨年より3・1ポイント増加しています。昨年7番目であった「一時金が少ない」が、約2倍半増えて2番目の不満となっており、昨年の一時金削減に対する怒りの表れといえます。次いで(3)「休日が取れない」、(4)「人員が少ない」の順となっています。

「苦しい」が過半数を超える

 生活実態では、「かなり苦しい」も「やや苦しい」も増加し、両方併せた「苦しい」と答えた人は、昨年より7・0ポイント増加した52・7%(昨年48・4%)と過半数を超えました。「苦しい」は、一昨年まで減少傾向にありましたが、昨年より増加傾向に転じ今年は急増しています。

賃上げ要求額増加

 賃上げ要求額は、平均で27,963円となりました。2006年までは要求額は減少傾向にありましたが、2007年春闘以降は増加傾向に転じ徐々に額も高くなっていました。2008年の25円アップ、2009年の104円アップに比べて今年は1,254円も増加しています。
 いままで「1万円」要求が最も多かったのですが、今年は「3万円」要求が一番となっています。また「無回答」の数が減り全ての要求額で増加傾向にあり、賃上げ要求の声が高まっていることが見て取れる結果となっています。
 年代別には、50歳代の平均要求額が一番高く、次いで40歳代、20歳代、30歳代の順となり、不足額が増加した50歳代では要求額も一番増加しています。

「とても疲れてる」増加

 身体の疲れに関しては、昨年同様「とても疲れてる」「やや疲れてる」を合わせて約95%が「疲れている」と答えています。そのなかでも今年は「とても疲れている」が増加し、看護師では6割を超えました。また年代別では「とても疲れている」が一番多いのは、20歳代となっています。この結果は体力的なものだけでなく精神的な疲れも多いものと想像できます。

残業増加、年休減少

 残業時間は、昨年より平均で約1時間15分増加し、13時間28分となっています。回答数が少ない「医師」「介護職」を除くと「事務職」が一番時間外が多く、次いで「看護職」となっており、年代別では「20歳代」が一番多く年齢層が上がるほど減っています。 しかし、「20歳代」が一番多くサービス残業をしている結果となっています。サービス不払い残業時間の全体の平均は、昨年より約6分多くなっていますが、残業時間の増加からすれば、サービス残業の一層のたたかいが功を奏した結果といえます。しかし依然として平均約5時間のサービス不払い残業があるもので、一層のたたかいが必要です。
 一方、年次有給休暇の取得については、平均で1日減少しています。

3割が年休請求できず

 年休を請求したことがあるかの質問に対して、「まったくない」と答えたのが、約34%となっており、自由記載からも年休を取りたくても取れない実態が浮き彫りになっています。また希望日に取得できない実態もあり年休を請求する運動と合わせて使用者に法律を守らせる追及も必要です。仕事をやめたくなる理由の一番が「休日がとれないなど忙しすぎる」であることからも急務と言えます。

10春闘での要求実現を

 2006年の給与構造改革以降、現給保障の者には定期昇給もなく賃金が上がらない状態が続き、また昨年の一時金の削減など生活が苦しくなるなかで、賃上げに対する要求の声が高まっていることがアンケート結果でも現れています。診療報酬のプラス改定など医療・福祉に対する賃金・処遇改善への風を活かしながら、本社に対して、世間ばかり見るのではなく医療・福祉の現場を見て賃上げを含む賃金改善を行うよう追及しましょう。

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