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機関紙「日赤労働者」

増員と働くルールの確立で働きつづけられる職場を 2010春闘について 中村健一書記長に聞く

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中村書記長

 2010年春闘は、新しい政権下でたたかわれます。いわば、私たちがたたかえば情勢が変わる時です。働くルールの確立と働き続けられる職場づくりを目指して2010年春闘をおおいに奮闘しましょう。中央委員会の春闘方針について中村健一書記長に聞きました。

組合員一人ひとりの声が要求を前進させた秋年末闘争

 2009年秋年末闘争では、0・3ヵ月(平均約10万円)の大幅削減という攻撃のなかで、今まで以上に人勧準拠の矛盾が広がり、近年にないねばり強いたたかいが展開されました。そして組合員の怒りを結集すれば要求は前進することが教訓として再確認できたたたかいでした。
 結果は、人勧準拠・本社統制を打ち破るには至りませんでしたが、粘り強く一時金削減反対を追及する中で、年末年始手当の増額を含め様々な職場要求前進を勝ち取りました。また数単組で施設長に本社統制打破のための行動を起こさせるに至ったことは、一時金闘争における新たな一歩を勝ち取ったものと言えます。
 今年度の一時金闘争でのたたかいに確信を持ち、一時金削減に対する職員の怒りを春闘に引き継ぎ、賃上げをはじめとする奮闘要求実現と組織拡大強化に繋げましょう。

人勧準拠反対、自主決着を目指して

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日赤本社前の行動(2009年10月5日)

 日赤本社の人勧準拠方針とのたたかいは、「労使自主交渉によって賃金・労働条件を決定する」という労働組合の存在意義にも係わる問題として、全日赤が長年に渡り追及してきた賃金闘争の歴史であり基本方針です。2009年度賃金改定においては、持ち家に関する住居手当の廃止をさせなかったことなど、人事院勧告を上回る回答を引き出すことが出来ています。引続き人勧準拠反対の方針を掲げ自主交渉・自主決着に向けて取組みを強化します。また、「勤務評定」も人勧準拠方針から出たものであり、医療・福祉の現場にとってなじまない制度であることを宣伝して、「勤務評定」の中止・撤回を追及するとともに、本社の人勧準拠方針の打破をめざします。

二段構えの回答指定日で賃上げ要求の実現を

 公務員賃金への更なる攻撃など厳しい情勢が予測されますが、一方で改定幅はわずからながら、診療報酬の10年ぶりのプラス改定や「介護・福祉職員処遇改善交付金」など医療・介護・福祉に働く者へ賃金改善措置が広がっています。こうした情勢を活かして賃金の引上げが必要であることに確信を持ち、全組合員が統一闘争に結集できる春闘を早い時期から構築していきます。
 2010年春闘の要求提出日は2月26日とし、全日赤春闘統一要求と単組独自要求を提出します。そして3月17日を単組独自要求の回答指定日として、単組独自要求の追及と合わせて、統一要求回答指定日に賃上げ回答を行うよう本社上申を追及します。また、翌日3月18日には、全日赤第1次統一行動として統一ストを配置し要求前進を追及するとともに全労連および医労連の統一行動に結集します。
 全日赤統一要求の回答指定日は3月24日として、翌日には統一ストを配置し、本社より賃上げ回答を引き出すよう追及を強めます。

不払い時間外手当をなくそう。年休の取得促進を

 職場から不払いの時間外労働を一掃するために施設を追及するとともに、(1)時間外労働に対する手当を請求することは当然であること、(2)時間外手当の請求は人手が不足していることを施設に認識させるものであることを宣伝し施設内世論を高めます。また「覚書」に基づき、「どのような時間が労働時間になるか」を明確にするよう本社追及を強めます。
 年次有給休暇は「労働者が希望する時季に与える」ことになっており、職場ではなく施設の運営が成り立たなくなるときだけ時季を変えても罰せられないことになっています。本社も年休取得促進を奨励しており、全日赤は引き続き年休取得促進のための運動を強めます。そのために年休取得は増員闘争として位置づけた職場討議を行い、まず年休を請求する運動を進めます。

増員と働くルールの確立で働き続けられる職場を  

 「7対1」取得で、看護師の配置が不充分では、外来・病棟の一体化、病棟間のリリーフや年休の取得制限などが行われ離職にも繋がっています。看護師を増員して、手厚い看護が可能になる職場、年休が取得できる職場の実現に向け奮闘します。
 「育児のための短時間勤務制度」が導入されましたが、実際取得出来ている人はまだわずかです。職場全体で子育て中の看護師を支えていく雰囲気と心のゆとりが必要です。制度の学習活動を深め、代替要員の確保など活用できる制度にしていくよう追及を強めます。
 2交替長時間夜勤を施設が促進するのは、過酷な夜勤の改善と言いながら、本当は人件費の削減が目的です。看護師の健康や患者サービスについては二の次にして、世界の常識や労基法の基本である8時間労働を無視して長時間勤務を強いることには断固反対です。引き続き夜勤改善を追及するとともに「働く看護師の身体や生活にとってどうなのか」「患者の安全と安心につながっているのか」の視点から長時間・2交替制導入阻止のたたかいを粘り強く続けていきます。

要求実現のため組織の拡大・強化は待ったなしの課題

 まさに全日赤の組織は正念場を迎えています。組合員一人ひとりが、積極的に組織拡大行動に取り組むことが必要であり、そのために執行委員は組織拡大の思いを実行に移すこと、行動するための時間を目的意識的に作り出すことが必要です。
 すべての単組が宣伝強化・職場討論に重点をおいた日常活動を行いながら、未加入者へは気負うことなく気軽に声をかけましょう。今こそ本部・地方協・単組が一丸となって組織拡大・強化のとりくみに全力を注ぐべき時です。

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