■謹賀新年 2010.1.1
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中四国地方協のみなさん |
■全日赤の組織的前進と、働き続けられる職場づくりの「節目の年」に 全日赤中央執行委員長 岡田 光久
明けましておめでとうございます。
昨年をふりかえると、「構造改革」の名で押しつけられた新自由主義政策によって、社会的貧困と格差が極めて深刻な状態となりました。その打開を求める国民的なたたかいが起こり、総選挙の結果が、戦後の自民党型政治に対するノーの審判を下し、新しい民主党を中心とする政権を誕生させました。日本政治の新しい時期を開いたものであり、いわば私たちの運動如何では要求を前進させ得る路を切り開いたといえます。
歴史をふりかえると、(1)全日赤が初めて統一スト権を確立し、その翌年から役員専従体制を敷いて50周年、(2)闘う全日赤として当時の労働運動のナショナルセンター「総評」に加盟して50年という年でした。全日赤の50年前という時期は、全国統一ストライキを決行できる労働組合へと大きく前進した歴史的なときだったといえます。
2010年の50年前は、医療産別組織の歴史に残る「病院スト」が全国で展開された時期であると共に、全日赤はその先頭に立って奮闘した時期でもあります。その運動を支えたのは「全日赤会館」を建設し、まさに名実共にたたかいの砦的存在でした。また、「日米安保」軍事同盟締結50周年です。全日赤の歴史から見て、「病院スト」と「60年安保」闘争を経験した組合員が全日赤の幹部として成長し運動を指導いただいたことです。
今年はその節目の年として、全日赤が組織数的にも力量的にも大きく前進する、また将来の全日赤を支え得る幹部が次々と成長してくる、そんな2010年としたいものです。
また、働くルールをめぐっては、広島単組で「休日出勤手当不払い請求事件」を広島地裁で闘っています。この争議に勝利する年に、不払い・サービス残業の一掃や交替制夜勤の軽減を目指して、誰もが働き続けられるそんな職場づくりを全単組で展開していく、そんな2010年とすることを年頭の挨拶とします。 |