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機関紙「日赤労働者」

2008年度 夜勤実態調査報告 まとまる

(一)集約数
 二〇〇八年度六月夜勤実態調査では、二交替と三交替職場併せて、一七単組(一九施設)二三〇病棟、勤務者総数七〇三四人(看護職六五二四人、補助者四三八人、クラークなど七二人)の実態が集約されました。
(二)調査内容について
(1)夜勤人員について
 夜勤人員は三交替制夜勤で準夜勤も深夜勤も九割が三人以上の体制になっています。また、二交替制夜勤では、九五%が三人以上夜勤でした。
(2)夜勤日数について
 平均夜勤日数は、三交替制と二交替制併せて、六・八四日となっており、七日を切っていますが、八日以内夜勤は六五%であり、完全に八日以内夜勤が達成できているのは、さいたまだけでした(医療センターは、一二時間夜勤のため、夜勤日数の統計からは外しました)。

グラフ

(3)一〇〇床当たりの看護師数について
二〇〇四年の一〇〇床当たりの看護師数(平均)は、五四・四人であり、二〇〇八年は六四・五人となり、この五年間に一〇人も増加していることが分かります。やはり「七:一」看護基準の影響は大きいと考えます。しかし、伊達、庄原、広島などをみると、ほとんど増員されておらず、きびしい勤務実態が伺えます。

グラフ

(三)まとめ
(1)昨年の調査と比較して、あらたに旭川単組が調査に参加することができましたが、その一方で、八戸、秋田、長浜、京一、高槻、唐津の各単組が調査することができませんでした。勤務表そのものを入手することが困難な実態もあるなかで、職場の組合員に依拠し、調査活動を定着させるための努力が求められています。
(2)一〇〇床当たりの看護師数は増えているのに、夜勤日数が減らないで、かえって増えているという実態です。夜勤人員を例えば三人から四人へと増やしていることが原因として考えられますが、労使双方に、八日夜勤を守らせるという認識が欠けていると言えないでしょうか。夜勤実態を調査しながら、職場の実態を正しくつかみ、看護師の増員に結びつける運動の必要性を改めて提起したいと考えます。

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