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昔『ブラームスがお好き』と云う小説がありましたが、クラシックの作曲家ではブラームスが一番好きです。この人の顔は晩年(?)の肖像画「髭もじゃ」の印象が強いですが、実は青年時代の写真を見ると、今風に言えば相当の「イケメン」で、美青年っぷりには目を見張ります。恩人でもある作曲家シューマンの妻クララを生涯想い続け、独身を通しました▼ブラームスはロマン派の時代にあって、むしろ古典的な形式の中で自分の言いたいことを表現しました。筆者は交響曲は最初に「一番」「四番」が好きになり、今では「二番」「三番」もよく聴きます。「弦楽六重奏曲第一番」「クラリネット五重奏曲」、グレン・グールドの弾いたピアノ曲は地味ですが何度聴いても飽きません▼ほの暗く渋いロマンティシズム。ブラームスの音楽は、「憂愁」とか「諦念」などと評されます。天が高く感じられるこの季節にピッタリだと思います▼一〇・一九集会で全国医師連盟の黒川代表は、「社会保障や医療を国のお荷物と考えている人たちには、政治の場から去ってもらわなければならない」と訴えました。この国の社会保障のあり方を抜本的に変えるには、政治を変えなければなりません。今こそ、私たちの「諦めない」運動が求められているのではないでしょうか。
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