機関紙「日赤労働者」

原水禁世界大会
被爆の実相への継承
核兵器廃絶と恒久平和の実現へ

 原水爆禁止日本協議会(日本原水協)などでつくる実行委員会は、2026年の原水爆禁止世界大会を現地である広島と長崎で開催しました(web併用)。
 全日赤代表が参加した開会総会では、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の箕牧智之代表委員は、憲法9条がかつてないほど危険な環境におかれ、非核三原則の見直し、憲法「改正」、殺傷能力のある武器の輸出などが実行されようとしていると批判。「戦争は国家が起こし、国民が犠牲になる。核兵器廃絶と恒久平和の実現を訴え続けていこう」と訴えました。
 5日には、2つのフォーラムと15の分科会も開催され、被ばくの実相の継承や国内の基地問題、地域の草の根の運動などを交流しました。分科会2の「非核平和の世界へ、労働運動の課題と果たす役割」では、国内の労働運動、韓国の労働運動ともに、共通の課題があり「平和を守り、戦争をさせないことが労働運動の原点であり最重要課題」であることが改めて浮き彫りになりました。また、夕方に開催された「医労連産別学習交流集会」では、元教師の高橋信雄先生が、8月6日原爆投下直後の様子(すぐに火災がおきていない)など、初めて聞くお話もあり、改めて、原爆のおそろしさ、非人道的であると感じました。夜には、日本被団協のよびかけで「反核平和ペンライト行動」が原爆投下目標の相生橋周辺でおこなわれ、市民が核兵器廃絶や平和を願って一斉にペンライトやメッセージボードを掲げました。
 6日の広島赤十字・原爆病院慰霊式では8時15分の投下時刻に合わせ黙とうと、献花がおこなわれました。当時、多くの人が病院のロータリーに助けを求め折り重なるように亡くなっていく凄まじい惨劇を二度と繰り返すことの無いよう世界平和を願いました。
 ヒロシマデー集会では、国連の中満泉軍縮担当上級代表、メキシコ政府代表がスピーチし、玉城デニー沖縄県知事が連帯のメッセージを寄せました。韓国、米国、スペイン、フランスの代表が発言。壇上を埋めた高校生らが「私たちの未来に核兵器も戦争もいらない」と語り、盛んな拍手が送られました。「核兵器のない平和で公正な世界」への希望を切り開き、新たな決意で行動への立ち上がりを訴える決議「広島からのよびかけ」が採択されました。
 核兵器禁止条約を成立させた各国の市民の草の根の運動を、今後、どのように広げ、被爆の実相を継承していくのかが今回の世界大会の主要なテーマであり、戦争には多くの資金が投入されることで、医療や教育など生活に必要な予算が削減される懸念も指摘されています。平和でなければ、安全で安心できる医療の提供はできず地域で暮らしていくこともできません。平和のために労働組合が平和運動に取り組む意義や、一市民として平和な世界をめざす取り組みが、これまで以上に重要となっていると感じました。

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