機関紙「日赤労働者」

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 昨年から騒動が収まらないフジテレビの労働組合では、80名程度だった組合員が500名以上に拡大しているという。この組織拡大があったからこそ、社員説明や記者会見を開かせることができたという。こうした取り組みが、その後の経営陣の引責辞任にまで発展したと言えるだろう▼この騒動は、職場で問題が発生した際、最終的に頼りにされるのは労働組合であり、労働組合の組織拡大の重要性が証明された出来事である。組合員が激増したことは喜ばしいことだが、なぜ平時には組合員が増えなかったのだろうか?私たちにも同様だ。「給与やボーナスが減らされる」などがあると盛り上がるが、「必要なモノを寄こせ」という時の盛り上がりは今ひとつだ。労働組合は、やられた時に反撃するだけでなく、日常的に会社を監視し不正常を正し、必要なモノを要求し獲得していく組織だ。しかし現在、労働組合は何かあった時の「駆け込み寺」程度になっていないだろうか?▼全日赤では、4月に297名の拡大報告があった。(4月14日時点)、4月における拡大数では、近年まれに見る数だ。これは、労働組合の重要性が注目されていることの表れである。各単組での組織拡大の積み上げと迫力が、日赤本社や国を動かす大きな力になるだろう。(Ys)

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