機関紙「日赤労働者」

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 2023年12月号のこの欄に空前の物価高の記事を書いた。記事を書いた時点が物価の最高値であって欲しいとの思いがあったがあれから1年……。40ヵ月連続の物価上昇(総務省発表)となってしまった。そう、今が一番高い▼米63・3%、電話代18・2%、都市ガス代12・1%上昇。昨夏の暑さによって育ちが悪かった野菜や果物が高騰し、キャベツ91・9%、トマト56・0%、ミカン23・0%上昇、生鮮食品全体で17・0%上がった▼近所のスーパーではキノコ類で1パック200円近くに、りんごは柔らかくぼけた味のものが1コ220円と質も悪い。周辺の飲食店もメニューの値上げが相次ぎ、廃業した店も▼物価高を加速させている原因のひとつが政府の電気・ガス補助金の減額だ。補助金は無いよりマシだが、生活改善にはほど遠い▼ここで私は「今こそ賃上げを!」と書きたいが、現在の診療報酬では医療施設は赤字が増え出せる金額も限られる。賃上げ含む職場改善には労働組合に結集し団結することは必須だが、子どもやお年寄り含めたすべての国民を物価高から守るには、生鮮食品のみ消費税廃止といった国の政策転換が必要になる▼今年は参議院選挙の年。選挙へ行き変化を望みたい。そして次に記事を書く頃には政権交代した社会に!(Ym)

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