機関紙「日赤労働者」
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先日放送されたテレビ番組で地元の「長野県人あるある」が放送されていた。先ず、長野県人は、県歌「信濃の国」を歌うことができる。自分が住むところの標高が言える。お盆には「おやき」を食べるなど。今回は「おやき」について説明する▼お盆は、毎年8月13日から16日頃にかけて、家族や親族が集まり、墓参りや仏壇への供え物をし、先祖への感謝を表す▼「おやき」は、長野県を代表する郷土料理で、素朴ながらも深い味わいで多くの人に親しまれている。幼少期には祖母が小麦粉を練った生地に、野沢菜やナスの具材を包み、焼いたり蒸したりしてたくさん作っていた。「おやき」は日常食でありながら祭事の供え物としても重宝されてきた▼地域によっては、「おやき」を食べる日として、毎年8月8日を「おやきの日」とし、信州の代表的な食文化を後世に伝える目的と、数字の「8」が二つ並ぶことから「おやきの輪」を象徴し、お盆に近い日であることも選定理由の一つとされている▼かつては、お盆に親戚一同が集まり、畑で採れた野菜を使ったおやきを作り、仏壇に供えた後に皆で分け合って食べる習慣があった。「おやきの日」とお盆は結び付き、家族や地域の絆を深めるだけではなく、先祖供養の心を映す伝統食として受け継がれている。
(Tk)