大人の性教育等を学ぶ 事例を参考にグループ討論 女性集会

機関紙「日赤労働者」

視座 労働組合が政治的課題に取り組む理由

 7月28日の参議院選挙を前にして、政治の話題に関心が集まりつつありますが、「労働組合は、様々な政党を支持している組合員がいるので、政治的な主張や運動はおこなわず、経営者と賃金・労働条件の交渉を主におこなうべきである」との意見を聞くことがあります。全日赤はそうは考えません。労働組合は組合員の要求実現のために結集している組織で、要求実現に向けて団体交渉やストライキなど運動方針を決定し、様々な活動をしています。
 経営者に賃金・労働条件の改善を追及するだけでは解決できないことがあります。私たち労働者にとって政治を抜きに生活や労働はできず、賃上げを勝ち取ったとしても増税や社会保険料が引き上がれば生活は楽になりません。医療制度や福祉制度は、国の制度(法律など)と深く結びついているので、将来どのような社会保障制度を作っていくのか、国会で決まります。また平和であってこそ良い医療・良い看護が実践できるものであり、平和と民主主義を壊そうとする政府に対しては、阻止するために政治に関わる運動をしなければなりません。
 なので、私たちは医療従事者として、主権者である国民の一人として政治に関心を持ち、よい制度を作らせるようにするためにも国会議員に働きかけていく必要があります。全日赤は政治活動の自由・選挙活動の自由を保障すると共に、国民本位の政治の実現に向けて政治革新をめざします。一方で、自民党の政治団体である看護連盟などへの支持や選挙活動を上司が部下に指示する等は、個人の選挙の自由を侵す「企業ぐるみ(病院ぐるみ)選挙」であり、許されません。
 私たち労働者が、選挙に行かない、関心がないと、私たちの声は政治に届きにくくなってしまい、私たち労働者に向けた政策が実現しにくくなったり、実現するのに時間を要するようになったりする可能性があります。投票所に行って、投票の形で自分たちの意思を示すことが大切です。

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