機関紙「日赤労働者」

情報をこれからも適切に早く伝え 読者や協力者らに厚く感謝
中央執行委員長 五十嵐真理子

 1949年6月15日に創刊された全日赤機関紙「全日赤ニュース」は、1976年11月30日付(296号)で現在の「日赤労働者」に名前を変え、今号で1000号になりました。読者である組合員のみなさんや協力していただいた多くの学者、弁護士の皆さん、そして編集・校正の援助、印刷のあかつき印刷様、配送を委託している教宣文化社様に厚くお礼申し上げます。
 機関紙が創刊されて76年、日赤では病院など施設の閉鎖、男女差別事件、昇格差別事件、組合差別事件、不当解雇、分裂攻撃、給与構造改革など様々なできごとがありました。また、国内でも平和を脅かす憲法改悪の動き、医療法の改悪、消費税などの増税もありました。これらの動きに対して全日赤は医労連に結集してこれらの攻撃を跳ね返すためにたたかってきました。
 「日赤労働者」でこれらの状況や単組の取り組みを全国に発信し、たんに単組のたたかいではなく、全国的なたたかいに発展させてきました。
 また、新型コロナ感染拡大では、医療や福祉、農業関係者や行政、物流や小売業など、いかなる状況下でも必要とされる職種の重要性が再認識されましたが、医療・福祉現場の劣悪な労働環境の改善や、人手不足解消にはつながらず、離職もとまらない状況です。少子高齢化社会でますます、医療や福祉の需要が高まる一方で、医師や看護師をはじめ医療・福祉従事者の確保が難しく、特に地方では深刻な医療資源の逼迫が懸念されています。
 地域で安心して生活し、健康で、誇りをもって働き続けられる日赤の職場を目指し、賃金・労働条件の改善に取り組んでいきます。
 また、医療従事者の増員や、地域医療構想・医療制度などの社会保障の拡充に対しても統一闘争をいっそう強化するとともに、「日赤労働者」で単組の取り組みや、全日赤の活動報告や方針、本社との交渉内容など情報をより早くより適切にニュースにしていきたいと思っていますので、今後とも協力をよろしくお願いいたします。

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