機関紙「日赤労働者」

「て・あーて」
これが本当の看護なんだな!と再認識
~医労連・看護集会~

 9月24~25日、朝晩涼しくなり始めた新潟、日本医労連の看護要求実現全国交流集会に参加してきました。講師は愛媛県の美須賀病院の重見美代子さん。2013年の東京てあーて塾での川嶋みどり先生との出会いをきっかけに「て・あーて」「ノーリフト」を導入、実践する美須賀病院。重見さんは看護実践の科学「目指せマグネットホスピタル」や雑誌「オン・ナーシング」など看護実践大好きな人たちの間で注目の看護部長さんです。
 美須賀病院はいわゆるリハビリ専門の小さな病院。急性期病院での治療を終え、自宅への退院は難しいのではないかと言われている患者さんたちが「て・あーて」とノーリフトケアによって、自身の力で食べること、排泄すること、歩くことを取り戻し笑顔で退院していかれます。その事例の一つ一つに患者さんの人生のドラマがあり、寄り添う実践に胸が熱くなります。
 職場は過去最高の忙しさ、でも例えば3分間、バイタルサイン測定の時に優しく手を握る、軽くマッサージするなど、言葉を交わせなくなった患者さんにも伝わるものがあるというメッセージでした。分散会では「看護要求って何?」という若い人から「昔はあったかいお湯でタオルを絞って体を拭いてたよね。」という若くない人まで、もう一度看護の力を改めて見直した、実践していきたいと元気になった集会でした。

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