機関紙「日赤労働者」
看護師看護助手集会 職場問題出し合う 環境改善・賃上げへ
6月8日~9日に全日赤看護師看護助手集会を、神奈川県・マホロバ・マインズ三浦で開催し、5単組8名が参加しました。
実例から看護を考える
初日は、自己紹介から始まり、本部より、昨年10月に開催した中四国地方協の看護師看護助手集会のグループワークででた意見を紹介しながら、看護師と看護補助者の業務内容、働き方などについて問題提起をおこないました。参加者からは、職場の実態もだしながら、ざっくばらんに話し合いました。
参加者からは、「業務に追われ、看護より処理をしている感じがする」「診療報酬では、治療したら点数がつく。看護で褥瘡を予防しても点数にならないが、褥瘡の治療では点数が付く仕組み。診療報酬で看護が縛られていることが問題」「全てコストになっている、配茶が廃止され、自販機で購入しないといけない。お金を持っていない患者さんは『水道水』になっている」「感染防止で清拭タオルがディスポのおしぼりになった。すぐに冷めるし、患者さんの安楽につながらない」「派遣の看護助手が入るが、業務を抱えながらの指導はたいへん。一度、係長が指導することになったが看護業務もあり、経験のある助手が指導している」など、職場の問題が出されました。
熱布バックケアを実践
二日目は、「自然の回復過程を整える熱布バックケアプロジェクト」の『広めよう!熱布バックケア』のパンフレットと動画を参考に熱布バックケアの体験をしました。袋に入れたタオルに、コップ1杯の熱湯を入れて熱いタオルを3枚準備し、実際に背中に当ててみました。タオルが冷めないようにビニール袋とバスタオルで保温しながら背中をマッサージすると、「温かい」「気持ちいい」と、自然と感想がもれ、対象者の心地よさが実感できるケアを、現場でできるようにしていけるよう、増員による労働環境の改善、職務や業務内容に見合った賃金改善など、声を上げていくことが重要だと感じました。