機関紙「日赤労働者」

環境・ストレスが原因
更年期PMS 理解を深める
労働安全衛生学習会

 3月21日、全日赤は労働安全衛生学習会を開催し、14単組、本部合わせて40名が参加し、日本赤十字社医療センターの第一婦人科部長より「ホルモンバランスを知っていきいき働くためのレシピ~PMSや更年期障害とうまくつきあうために」と題してお話しをしていただきました。

 学習会では、年代により起こりやすい女性の病気があり、婦人科系疾患による働く女性の損失の資産では、医療費とあわせ6兆円を超えるとのこと、少子化により妊娠出産授乳の回数が減った分月経の回数が増えていると説明されました。月経困難症や月経前症候群(PMS/PMDD)の症状や治療法の説明の後、閉経、更年期について説明されました。更年期は、閉経を挟んで前後10年の時期で、この期間にあらわれる多種多様な症状を「更年期症状」といい、そのために生活に支障を来している状態を「更年期障害」というそうです。また、症状や出方には個人差があり、症状が気にならない人は2割程度しかいないとのこと。また、更年期だと思っていたら甲状腺などの別の病気であることもあり、症状がでた時は、産業医への相談や婦人科(女性外来)へ受診してほしいと言われました。また、手に入りやすい漢方薬や健康寿命延伸のための提言も紹介されました。さらに更年期症状は遺伝よりも環境やストレスなどの影響を受けやすいため、休むことも大事(日本では休むことは難しい)だが、治療や対症療法をしながら、働き続けてられるようにすべきとアドバイスをいただきました。講義をきいたことで、更年期やPMSへの理解を深めることができました。

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