機関紙「日赤労働者」
はじめまして、全日赤です
賃金と労働条件を改善し
全ての職員の権利を守ろう
新入職員のみなさん、ご就職おめでとうございます。私たちは、日本赤十字社で働くものでつくる労働組合:全日赤です。これからともに働く仲間として、みなさんを心より歓迎します。
権利を守るため活動
働くものは一人では弱い立場に立たされています。なにか不満や要求があっても一人ひとりがバラバラでなにも行動せず、ただ思っているだけでは、職場は変わりません。労働組合に結集してはじめて使用者と対等の立場で交渉ができ労働条件が守られます。
私たち全日赤は1946年に結成されて今日に至るまで、日赤で働く全ての職員の賃金と労働条件、働き続けられる権利を守るため活動しています。女性が多い職場であるにも関わらず、女性だからと退職を強要されたり、自由に妊娠する権利が無かったりした時代も団体交渉や団体行動(ストライキ)、時には裁判闘争を経て、是正させてきました。
加入が大きな力に
「もっと人手を増やしてほしい」「もっと給料を上げてほしい」「気持ちよく働ける明るい職場にしたい」「患者さんから喜ばれる仕事がしたい」「だれにも気兼ねせずに年休を取りたい」「職場のチームワークを壊してしまう勤務評定はやめて」こんな願いをみんなで実現していくのが労働組合です。
一人はみんなのために、みんなは一人のために。あなたの加入が大きな力になりますし、あなたを守るのが労働組合です。さあ、今こそあなたも全日赤の輪に加わってください。
だれでも労働組合に
ところでみなさんは、「新人は仕事を覚えるのが先では権利主張するのは…」などと思われてはいませんか?例えば、新入職員であっても4月1日から所定労働時間外(始業前、休憩時間、終業後)に働いたら1分単位で時間外労働手当の請求ができます。権利を主張すること、労働組合に加入することは仕事を覚えることとは、まったく関係ありません。新人もベテランも、経営者以外働くものならだれでも加入するのが労働組合です。また、試用期間中に組合に入ってはいけないという決まりもありません。まして、最初からバリバリ仕事ができる人なんて、どこにもいません。もしも自分が困難な事態に直面した場合、一人で悩んでいるより組合員という組織の一員として対応することによって問題解決がはかどる場合も多々あります。
安全・安心できる医療
労働組合のとりくみには、医療研究集会や看護をはじめ各部門の学習会等で仕事に役立つ学びの場もたくさんあります。青年交流集会に参加すると、全国の日赤施設や他病院の青年たちと友達になることもできます。
全日赤は、結成以来自分たちの賃金・労働条件の改善だけではなく、患者・献血者・施設利用者の要求も重視し、安全で安心できる医療・社会福祉の実現をめざして運動を続けています。いい仕事をするために、そして、いきいきと健康的で働き続けられる職場にするためにも、ぜひあなたも労働組合に加入してください。