機関紙「日赤労働者」
ネットワーク
看護師と看護補助者(以下、補助者)との協働が全国で進められています。診療報酬上の加算はありますが、賃金は低く、タスクシフトという名の労働強化が背景にあるため簡単に人材が集まっていません▼そんな中、新しくはじまったドラマ「となりのナースエイド」(日テレ系列‥初回放送は1月10日)に注目しています。主人公は高度医療をおこなう病院に就職したばかりの補助者。初出勤の日に背部痛を訴える患者さんに遭遇し、医師に急いで診察をするよう指示するなど型破りです。実は緊急手術を要する大動脈解離だったのですが…▼気になった2点。1つは補助者の仕事を「療養生活上の世話という名の肉体労働」と紹介していたこと。看護師の二大業務の1つ、『療養上の世話』は保助看法に定められていますが、その『療養上の世話』と「療養生活上の世話」何がどう違うのか?看護とは何か?看護師は何する人ぞです。さらにもう1つ「ナースエイドの仕事で何より大事なのは患者さんに寄り添うこと」というセリフです。ドラマの中で、患者さんの変化にいち早く気づいた補助者に対し、逆に全く寄り添っていない看護師の存在(演出かもしれないが)にモヤモヤ。今後の展開、いろんな意味で目が離せません。
(Nt)