機関紙「日赤労働者」

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 加工食品は1・1倍~1・3倍の値上げ、電気代は一昨年比1・8倍、ガソリンは一昨年比1・3倍…。近所のクリーニング店ではお得意様価格の10%割引を無くし尚且つ1着30円~100円の値上げをおこなった。圧倒的多数のモノが軒並みの値上げである▼「実質賃金」は前年同月より2・4%減少、賃金20万円でマイナス4800円(※厚労省23年11月毎月勤労統計調査)賃金が物価上昇に追いついていない。先進国の中で、この10年日本だけが賃金上昇率がほぼ横ばい。そんな中のインフレ襲来である▼にもかかわらず、なぜか私たち日本人は政府や企業に対し市民・労働者がデモやストをおこなうことは圧倒的に少ない。加えデモやストをおこなう隣人を非難する傾向さえある。先進国の中で賃金上昇率がもっとも高い米国では9月に全米自動車労働組合がGMなどビッグ3に同時ストをおこない各社から4年半で25%もの賃上げを引き出している▼現与党が消費税引き下げや物価高に抗する実効ある政策を打ち出さず、企業が賃上げしないのであれば、打開する方法は大多数の市民・労働者が集い権力者(資本家)に抗するデモやストしかない。他に社会的に有効な手段があるだろうか。だからこそ思う。団結しかないと。(Ym)

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