機関紙「日赤労働者」
「一時金」は生活給
勤務評定反映へ断固反対
「モチベーション」に繋がらず
一時金に勤務評定を反映させる本社提案
本社より提案されていた「一時金(期末勤勉手当)の割合を現行の『期末7‥勤勉3』から『期末5‥勤勉5』にする(提案(1))。一時金への勤務評定の反映について2024年4月より勤務評定の結果を反映する制度を導入する(提案(2))。2024年度の評定結果は2025年の冬期一時金に反映させる。(夏期一時金には反映しない)」(2020年1月、同年11月)についての詳細な内容が、6月1日の団体交渉で提案されました。
全日赤は「勤務評定の一時金への反映」について評定誤差がある中で、勤務評定は認められず、断固反対です。
勤務評定を反映させるな
本社提案では、一年間の勤務評定の結果を用いて、次年度の冬の勤勉手当に差を付けるというものです。勤務評定は最終的に5段階の「評語」(S・A・B・C・D)で区分されます。
勤務評定Bが普通で、一時金の月数はそのまま(1・0倍)で、Sが1・5倍、Aが1・15倍で増額となりますが、Cは0・85倍、Dは0・5倍と勤勉手当にかかる月数が減額されます。
例えば、算定基礎額が30万円の職員で、一時金の月数が夏2・0ヵ月、冬2・2ヵ月の場合、現行では、夏60万円、冬66万円となります。本社提案で計算すると、夏60万円ですが、冬はS評価なら71万2500円、A評価なら67万5750円、B評価なら66万円。C評価なら64万4250円、D評価なら60万7500円と、S評価とD評価では10万5000円の差がつくことになります。
「私だけは評価されるはず」と思っていても、Rプランの目的である(1)限りある賃金原資の効果的な活用、(2)適正な人件費の確保の点からも、評価で上がる職員をつくるためには、下げる職員をつくることが考えられ、本社が言う「モチベーション」には繋がりません。
全日赤は、一時金は生活給であり、勤務成績による部分を拡大すべきではないと反対しています。