機関紙「日赤労働者」

NO勤務評定
全く無くならない
「評定エラー(誤差)」の存在

 一般的に評価内容の公正性や公平性がなければ、職員の納得が得られず、企業の衰退につながると指摘されています。また人が人を評価するにあたって起こりえる「評定エラー(誤差)」が存在し、その対処方法についてもコンサルタント等により指摘されていますが、全く無くなる対処方法はありません。
 例えば、看護師長としての業務をこなしながら交替制のスタッフの業務をすべて自ら確認することは不可能です。そのような状況の中では、すべてのスタッフに公平で公正な評価を下すことは、これも不可能ではないでしょうか。
 評定者の着眼点のウエイトにより評価が異なる可能性があります。例えば、「丁寧に対応」と「早く終わらせたい」との評価は両立できません。そのうえ、絶対評価で点数化しなければなりません。大変なプレッシャーが掛しますし、評定者に被評定者の評定に関わる情報を提供するサブ評定者を設定したとしても、24時間見ているわけではないので、どうしてもそこに印象評価が入り込むことは避けられないと思われます。

評定エラーの種類

1.ハロー効果
2.中心化傾向
3.寛大化傾向/
  厳格化傾向
4.対比誤差
5.逆算化傾向
6.論理誤差
7.近接誤差
8.期末効果

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