機関紙「日赤労働者」

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 医療界では医師不足、看護師不足といわれ続け何十年も経つ。勤務体制で遅れを取っているのが、コメディカルの勤務体制である▼高度救命救急・三次救急を掲げる病院にとって当直での対応ではありえない違法状態の現状がある。過去には、「三次救急を取り下げます」とまで労基署に返答したと聞いているが、その時点で朝からの「明け(勤務免除)」が実現した経緯もある。まだ当直制でこれから勤務化を考えているところは、まず人員確保を優先すべきである▼当直2人体制を週休2日制で考えると、平日入り明けで4人、土日各3勤務分で12人、合計で32人分の休みが必要になる。これを平日5日間で振り分けると最低7人の勤務化に向けた増員が必要な人数となる。平日業務を回すために必要な人数とも言える▼また、週休2日で勤務化に向けて、1人はあり得ないため最低増員人数ともいえる▼当直制から勤務化に移行するにあたり、基本的に「長時間2交替制に」というところもあると思うがそれも問題視すべきで、勤務化と共に複数での夜勤化も視野に人員拡充必須の移行が求められている。看護師でも問題になっている夜勤協定化、6連続勤務・週労働時間による時間外労働、休日出勤手当に関しても関与してくる問題だ。(Os)

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